昨年(2012年)6月から表参道のライブハウス「JazzBird」( http://www2.ttcn.ne.jp/jazzbird/ )で原則毎月第4日曜日16時~19時でヴォーカルセッションのナビゲーター役をしている(※)。
「(ジャム)セッション」とはお客さん参加型のライブで、「ヴォーカルセッション」は、主な参加者がヴォーカリストだということ、そしてナビゲーター(別名セッション・リーダー)とは、セッションの進行役である。
Jazzのライブハウスは定期的にセッションをしていることが多く、私も都内の様々な店でお客として主にヴォーカルセッションに参加してきたが、自分が運営側にまわるのは初めてだ。
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このセッションはホスト役の蒔田義彦さんの方針で、jazzに限らずポップス全般、ハワイアン、カントリー、シャンソン、カンツォーネなど幅広いジャンルのヴォーカルを対象にしているため、参加者やそこで歌われる曲も実に多彩だ。

ウクレレ片手にデュエットでハワイアンを歌うご夫婦、名古屋から遠路はるばる駆け付け帽子から衣装も歌もバッチリとシナトラで決めて下さる紳士、アコースティックギターでカンツォーネの弾き語りをされる男性など、ジャズのライブハウスでは普通は聴けないステージパフォーマンスが楽しめるのでヴォーカリストとして勉強にもなる。

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蒔田さんの人脈でプロの歌手が遊びに来てくれることもあり、また、11月には歌ではなく、詩や絵本の朗読をするパフォーマーも参加された。
私自身は落語や講談などと同じく朗読のライブにも行くくらい好きなので、とてもうれしかった。
12月には毎回ピアノで参加されるgontaさんという女性が「今日は、MCやダンスはプロだけど歌は勉強中でjazzが好きな帰国子女の凄く綺麗なタレントさんをお誘いしました」とのことで現れた美女がカッコイイ英語のMCをして「White Christmas」を歌ってくれるというサプライズもあった。

ここ「JazzBird」では原則毎月第4日曜日の夜(19時半~)はプロのトランペッター、ヒロ川島さんのバンドがホストを努めるジャムセッションがあり、私も参加したことがあるが、この前の時間帯(16時~19時)でヴォーカルセッションが行われていたとは知らなかった。このセッションは主催者の都合で一時休止していたが、再開するにあたって、新たにホスト役となった蒔田義彦さんに頼まれて私がナビゲーターを務めることになった。
蒔田さんは学生時代はトランペッターだったが今はヴォーカルに転向し、このセッションの参加者だったのでセッション存続に一肌脱いだという次第であり、カンツォーネ歌手でもある奥様の礼子さんの音楽仲間である私に声がかかったというご縁である。
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プロのハウスバンドが終始ホストを勤めるセッションなら、ナビゲーターは参加者を順番に呼ぶだけでいいので、ホストバンドのバンマスが進行役をすれば済むのだが、ここのセッションはそう単純にはいかない。
プロのミュージシャンはピアノの杉江さんが友情出演してくれているだけ、あとはベーシストもドラマーもアマチュアの一参加者であり同じ楽器の人が参加者として来たら適宜交代してもらわなければならない。
ピアノなどリズムセクションの参加者も居るし「この曲はピアノの○○さんと一緒にやります」というヴォーカリストもいるから、演奏者との兼ね合いも考慮しながら効率のいい交代指示をしてセッション全体の時間管理をするのもナビゲーターの責務である。
人数によって何巡出来るか計算し、一巡目から2曲ずつ回すかどうか判断し、各人の予定曲目とキーを聞き回り、管楽器の参加者にも一緒に入ってもらえそうなキーなら(ヴォーカルと違って楽器はキーによって同じ曲でも演奏難度が変わるため)事前に声をかける。

演奏間の入れ替え時間は最小限にするよう努めながらも、その空白時間にはMCとして曲の解説やエピソード、プレーヤーの紹介で間をつなぐこともナビゲーターの仕事である。
また参加者はどうしても自分の歌の事が頭にあるので、純粋なオーディエンス(聴衆)として歌っている人に必ずしも意識が向いていないので、率先して拍手をして歌いやすい雰囲気を作るのもナビゲーターの役目だ。
従って、この3時間余はナビゲーターとしては全くボーっとしていることの出来ない時間なのだ。

私はプロではないから勿論ギャラをもらうわけはなく、逆に他の参加者と同じチャージ(2ドリンク付2500円)を払って参加しているのだが、ナビゲーター役は音楽活動を行う上で、とても良い経験になる「楽しくも過酷な修行」なのである。

(※2013年7月28日を以て、同セッションのナビゲーターは卒業させて戴きました)

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