広島県尾道市の歯医者さいだ歯科医院の齊田健一です。

 ダウンロードした空港内の地図を見ながら無事集合場所の「バーガー キング」に到着。まだ日本語ガイドは来ていなかった。しばらくしたらトルコ人の男性がやって来て「Oさんですか」尋ねられたが「齊田です」と答えたところ、「もう一つのツアーの方ですね、少し早く着いたのでまだ迎えが来ていません」と流暢な日本語で話してくれた。しばらくすると男女3人組の人が来た。きけば羽田から来たとのこと、漸くして私たちが待っていたお迎えの人が来た。彼は我々をホテルまで送ってくれる運転手さんであった。そうこうするうちに成田からの人達が来て10人となった。

      

運転手さんに日本円をトルコリラに替えたいと話したところ空港内に5つの銀行が交換所を開いているのでそこで替えてくださいと言われ替えた。レートは1リラ5.22円だった。バスには先ほど羽田からのかたがたも乗り込んでホテルまで行く。途中ホテル到着後のスケージュールが話された。私たち2人はホテルのロビーに9:15集合と言われ、ほかの方々は8:30集合とのこと。

    

ホテルはヒルトンホテルで部屋は10階にあった。広い綺麗な部屋である。窓のカーテンを開けてみると大きなモスクが丘の上に見えた。ひょっとしてあれがブルーモスクでは無いかと勝手に想像した。

 9:15に1階フロアーに集合したら女性の添乗員Gさん来ていた。私たち2人のほかに15人がいてこれから一緒に行動するとのこと。このトルコ旅行には私たちの8日コースのほかに9日、10日コースがあるがこの方たちは私たちよりも1日早く来て前の日から観光が始まっている人、私たちと行動を一緒にした後さらに2日間観光する人など様々らしい。

    

 まずバスにてクルーズ船乗り場に向かう。至る所にモスクがある。金角湾にかかる「ガラタ橋」を徒歩で渡る。この橋は旧市街と新市街を結ぶイスタンブールの交通の要で6世紀に最初の橋が架けられた2層式で、橋の上はトラムが走る珍しい造りで下階はカフェやレストランが並んでいる。橋の上では多くの人が釣り糸を垂れていた。橋の向こう側にはアタチュルク橋が見えた。そしてこのガラタ橋のたもとに、大きなモスクがあった。イエニ・ジャミィである。このモスクは1597年に着工したが完成までに60年以上の歳月がかかった。そのため「新しい(建設者)モスク」という意味の名前が付けられたとか。

    

 エミノニュ桟橋で結構大きなクルーズ船に乗り込む。添乗員のGさんがクルーズのコースについて日本語で説明してくれた。ボスボラス海峡を北上し「7月15日殉教者の橋(以前は第1ボスポラス大橋と呼ばれていたが2015年のクーデター事件後この名前に変更)」をくぐり「第2ボスボラス大橋」でUターンするコースである。後、クルーズが終わっての集合場所を聞いた。

    

 船の中は全く自由で好きなところから風景を見ることができた。ただし何も説明がなく、ただ景色を見ているだけで時折面白そうな建物などがあると写真に収めた。

帰ってきて「るるぶトルコイスタンブール」という観光情報誌を観ながら写した写真の名前が確認した。これが日本の旅行社がするツアーならば添乗員さんが前もって色々の資料を用意してくれて、その都度渡してくれるのでよく理解できたであろう。

    

 私たちが乗船したクルーズ船の横に何かトルコらしい装いをした小さい観光船が泊まっていた。いよいよ出港。金角湾を出てボスボラ海峡に入ると右手がアジサイドで左手がヨーロッパサイドである。船はヨーロッパサイドを航行する。出発点から300m位移動したとき、少し高いところにガラタ塔やモスクが見えた。正にイスラムの世界にやって来た感がある。

    

 またしばらく行くと大型のクルーズ船が停泊していた。船名は「Queen Victoria」である。

    

 第一ボスポラス大橋のたもとに綺麗な建物が見えたが「オルタキョイ・ジャミ」で1854年に建設されたアブドゥル・メジト1世のモスクでオスマン・バロック様式、さらに進んで第2ボスボラス大橋のたもとに城塞が見えてきたが「ルメリ・ヒサール」で1452年にメフメット2世がコンスタンチノープル陥落のために僅か4ヶ月で建設してとのこと。

    

 Uターンをしてアジアサイドに沿って航行。ボスボラス海峡の終点付近アジアサイドのウスキュダルの沖合にクズ塔(乙女の塔)が見えた。ウスキュダの沖合に浮かぶ石造りの塔でさまざまな伝説が残された塔で展望台からの眺めは絶景、ボスボラス海峡とマルマラ海側の入り口に位置し、かつては灯台や税関として使われたと「るるぶ」に説明があった。

    

無事出発したエミノニュ桟橋に到着しクルーズを終わる。

 ところでクルーズ中もそうだが至る所でトルコ国旗を見る。写っている船に比べ丘の上の旗がいかに大きかわかる。また個人の家の窓にも国旗がつり下げられている。日本は正月元旦でもほとんど国旗が掲揚されていない。尾道市でも私が見るところでは市役所と消防署くらいしか常時掲揚されていない。トルコ人と日本人の愛国心の違いなのであろうか?

    

 またガラタ橋を歩いて渡りガラタポートに有るレストランに行く。スープとサラダと鯖サンドイッチを食べる。ビールは旅行代金には含まれない。500mlが240トルコリラで大まかに日本円に換算するとおよそ1200円強である。今トルコは急激なインフレになっており、あらゆる物が高くなっているとのこと。そして円は安くなっているため我々観光客にとっては大ピンチである。

 昼食後イスタンブール市内観光である。 続きはPART 3へ