結局、夕方の面会にも、
やっぱり妻は来なかった。
子どもの面会終了後に帰宅し、
俺は、前職の恩師に相談をした。
その人は、顔が広く博識だったからだ。
相談した内容は、
やはり猫の件だ。
その人は、もちろん、
経験上、赤ちゃんを育てる上で、
猫や鳥を飼わないことは、
常識だと言っていた。
その上で、知り合いの医者にも、
医学的見地を聞いてくれた。
やはり、予想どおりの回答だった。
・犬猫は影響を及ぼすことが、
ないとは言えないので、
避けた方がより安全である。
髄膜炎の病み上がりであれば、
なおさら避けるべきである。
これこそ、医者の見解だ!!!
妻の一族は、
自分たちの都合のためであれば、
嘘だろうが、何だろうが、
平然とやってくる。
医者に確認するという発想はない。
自分たちの都合や考えだけを、
現実を捻じ曲げてまでも、
突き通してくる。
この「医者の見解だ!」には、
それだけの意味があるんだ。
もはや、俺には、
妻の一族を許す気はなくなった。
そうして、この日、
妻からの連絡はなかった…。