病室を出ると、妻の母親が、


「娘も考えているようだから、

 お父さんへ宜しくお伝え下さい。」






なにがあったんだ?


「はい。」


と返事はしたものの、なんか変だ…。








看護師から妻へ、


「明日は来ますか?」





妻は、


「体調次第です。」








おいおい、さっき俺が話したこと覚えてないのか?


俺は、どんなに具合悪くても来てるって言ったぞ!


これが、この女がダメ証拠だな。






そもそも、夕方に来る気ないな。


看護師にも見抜かれてるってことか。









俺は、昨日届いた保険証を、

ナースセンターへ提出して、

手続を済ませて、おふくろと帰った。













俺は、会社に戻って、

残務処理を済ませて、

夕方の面会へ向かった。



正確に言うと、夕方じゃなくって、

夕飯の時間帯なんだけど…。










病院へ着いたけど、

やはり妻は来なかった。








発疹が増えていたから、

看護師に聞いたところ、


・内臓が原因の発疹だとまずいけど、

 薬で治れば問題ない。


ってことだった。










その夜、田舎から俺の親友が、

ことの顛末を聞いて、

心配して駆けつけてきてくれた。






有り難かったし、心強かった。

やっぱり持つべきものは友だな。







俺は、長い間、田舎を出っぱなしだったし、

転勤族だったから、

今の住所地には、誰も知り合いがない…。







親友の訪問は、本当に助かった。










この日の妻たちの対応を見て、

改めてあの一家の考え方は異常だと、

本当に痛感させられた。

そして、あの一家は、絶対に許せないと思った。








俺は、一連の事件について、

親友に説明をしていたら、

今後どうするべきかを、

真剣に考える必要性があると感じた。