俺は、前の会社の部下の中から、

選りすぐりの精鋭メンバーだけを、

今の会社に引き入れてきた。





そいつらだけは、

俺が本来の俺じゃないことを、

見抜いていたらしい…。








俺のメンツを考えつつ、

俺のことを気にかけてくれ、

いろいろとフォローをしてくれていた。








俺は、恵まれているって、

本当に思えていた。









たった一つ、

「家庭だけを除く。」

という但し書きがあるけど……。








俺は、家庭のために、

家族のために、

それだけを考えてきた。



家族のために自分を犠牲にするんじゃなく、

家族のために頑張れることが、

それが俺の幸せだって、

それだけを考えてきたんだ。








しかし、今は、会社の連中や、

仕事が俺を支えてくれていた。






なんだか妙な気分だった…。






でも、俺の選択は、

やっぱり間違っていなかったんだ。




改めて、そう感じながら、

俺は、仕事に集中しようとしていた。