妻が家を出て行った翌日の夜は、
いろんなことが頭をよぎり、
悶々とていたから、
なかなか寝つけなかった。
翌朝、不動産屋から連絡があった。
どうやら、駐車場の件で、
妻に不手際があったらしい…。
その件は、全て妻に任せていたから、
俺にはサッパリ分からなかったし、
敢えて、妻にやらせようと思い、
妻から連絡させると伝えた。
俺は、妻に電話したけど、
予想どおり、つながらなかったから、
妻の実家へ電話した。
こちらも予想どおり、誰も出ない…。
俺は、留守番電話にメッセージを残した。
「妻に任せてあった駐車場の件で、
不動産屋から電話があったので、
不動産屋へ電話するように。
俺も内容を把握する必要があるから、
メールでも留守電でも構わないから、
連絡をするように。」
・たぶん、無視してくるだろうな…。
そして、前日に入手できた印鑑を持って、
役所へ行って、子どもの出生届を、
訂正してきた。
これで、書類上は何も問題ない。
そのまま俺は、子どもの病院へ向かった。
きっと妻は来ないんだろうな…。
妻の父親は、何もできなかったんだろう…。
妻の母親は、孫が可愛くないのか?
いろんな想いを抱えながら、
病院に着いた……。
やはり妻は来なかった………。
子どもは、少しずつでも、
回復しているようだった。
俺は、面会ノートに、
退院後の希望的な話を、
書き込んでいた。
そして、子どもにミルクを与えたり、
オムツの交換をしたり、
そうやって、スキンシップをした。
15分の時間は、
あっという間に過ぎる。
「また、夕方に来るからね。」
そう言って、未熟児室を後にした。
前日と同様に、
面会時間いっぱいは、
ロビーで待ってみた。
でも、やはり妻は来なかった…。