俺は、その日の2回目の面会のため、
子どものいる病院へ一人で向かった。
1日2回しか面会できない…。
昼間の面会のときは、
妻と妻の両親のの登場で、
面会に集中できなかった……。
普通なら、また妻も来るだろう。
いや、妻のことだから、
きっと来ないだろう…。
妻は、子どものことよりも、
自分のことが大事らしい…。
昼間、そんなことを言ったからな…。
俺は、子どもいるの病院までの道中、
一人、歩きながら、
そんなことを考えていた。
病院についたけど、
妻は、やはり来ていなかった。
まだ面会時間じゃなかったから、
ナースセンターの横のロビーで、
時間をつぶしていた。
もしかしたら、妻が来るかもしれない。
そのロビーを通らないと、
面会できない。
妻が来れば、
顔を合わすことになるけど、
俺は、何も後ろめたいこともない。
しかし、やはり妻は来なかった。
俺は、髄膜炎と闘っている子どもに、
昼間、ちゃんと接してあげられなかった分、
愛情をこめて、面会していた。
いくら病状が悪化していなくても、
回復基調だとしても、
やはり検査結果が出ていないことで、
かなり不安ではあった…。
面会時間が過ぎようとしていたけど、
やはり妻は来なかった…。
俺は、子どもの面会を終えた後、
もしかしたら、妻が来るかもしれないと、
病院の面会時間いっぱいは、
ナースセンターのロビーで待ってみた。
結局、妻は面会に来なかった…。
面会するときは、
必ず面会記録を残さなくちゃならない。
そこに、妻の記録は残らないままだ。
きっと、昼間一度だけ来れば、
それで良しと考えてるんだろう…。
まだ病気と闘っている赤ちゃんだ。
自分の産んだ子どもなのに、
面会に来ないとは…。
俺は、子どもが不憫でならなかった。
やりきれない思いを抱えながら、
俺は、一人で自宅まで歩いて帰った…。