俺は、気を取り直して話を続けた。
・昨日、お前が来なかったから、
事情を先生へ話した。
おふくろに病室の入室許可と
退院後の子どもの接し方の
レクチャーを受けるように頼んだ。
今後、どうするんだ?
「私の子どもだから、私が育てる。」
・俺の子どもでもあるだろう?
「……。」
・昨日、母乳を持って来るって、
子どもと約束をしてたのに、
何で来なかったんだ?
俺が子どもと、
どんな思いで会ったのか、
お前に分かるか?
「一日来ないだけで、
子どもを捨てたとは思ってない。」
・お前が子どもを捨てたと思ったよ。
捨てたのと同じだろう。
「……。」
妻は、無言でキッと睨んできた…。
・昨日は、俺一人でしか、
子どもに会えなかったから、
今日は、二人で会ってあげよう。
「何で?」
・子どものためにも一緒に会おう。
「私が先に入って、先に帰るから。」
妻は、そう言い放って、
病室へ入って行った……。
あまりにも一方的すぎる妻の言い分。
俺は、感情を抑えるのが精一杯だった…。
今、怒りを爆発させたところで、
何も解決しない。
我慢だ。我慢しなくちゃ…。
俺は、妻に続いて、
すぐに入室して、子どもと面会した。