そして、とうとう、その日がやってきた……。
俺は、仕事とお見舞いの疲れからか、
身体の節々が痛くなってきた…。
特に、古傷の首は、
完全に固まってしまい、
全く動かなくなり、
耐えられないほどの激痛だった…。
妻は、俺の首筋や背中の痛みの元を、
指先で探しながら、
エレキバンを貼ってくれた。
俺の両親は、田舎から出てきていた。
妻の両親も、赤ちゃんの見舞の後に、
我が家へ寄って、俺の両親にも挨拶をした。
その日、以前からの妻の言動に、
俺の親父は、違和感を抱いていたらしく、
また、妻の母親も、
妻に対して、言いたいことがあったらしく、
それぞれから、話があった。
俺の親父は、
「夫婦喧嘩のたびに、実家へ帰るのはおかしい。
夫婦で話し合って、解決するように。
嫁として、家を出た意味を理解しなさい。」
というようなことを言っていた。
妻の母親は、
「あなた(妻)は、病気じゃないんだから、
なるべく動いていなさい。」
と言いながら、俺に対して、
「甘やかせないで、もっと娘を動かして良いから。」
というようなことを言っていた。
親父の言うこと、
妻の母親の言うこと、
それぞれ、良く分かるし、俺も感じていたことだった。
でも、俺は、俺と妻の両親に対して、こう言った。
「妻は、難産だった。
俺は、立ち会っていたから分かる。
だから、可能な限り、休ませるつもりだ。
今は、赤ちゃんの入院で参っている。
俺に任せてもらいたい。」
それと、妻と話し合って、
決めていたことがあったから、
それを妻の両親へ話した。
「上の子どもについて、小学校の夏休みの間、
妻の実家で預かってもらいたい。
赤ちゃんの検査結果が出ていないし、
不安にさせたくないし、
せっかくの夏休みを楽しませてあげたい。」
これについては、妻の両親は、
むしろ大歓迎といった感じだった。
本当は、引っ越して、
転校して初めての夏休みだったから、
俺としては、友だちと遊ばせてあげたかったし、
俺自身も、一緒に海へ行ったりして、遊びたかった…。
でも、今は、赤ちゃんのお見舞いに
専念しなくちゃならないから、
そうするしかなかった…。
そして、本題は、ここからだ……。