髄膜炎で入院している赤ちゃんに面会するとき、
俺は、初めて赤ちゃんにミルクをあげた。
赤ちゃんは、保育器に入っていて、
身体には、たくさんの管が通っていて、
本当に痛々しかった…。
それでもミルクをあげて、
ゲップをさせるときには、
背中を、トントンしなくちゃならない……。
大丈夫なんだろうか………?
初めてミルクをあげるには、
なかなかハードな状況だと思った…。
ゲップをすると、少しミルクを吐く…。
「えー、吐いてますけど、
大丈夫なんですか…?」
そういうものだと言われても、
こっちは初めてだし、
しかも、赤ちゃんは、病気なんだから、
そりゃあ、不安になるでしょ……。
オムツも取り換えることになった。
オムツは、妻と結婚する前に、
妻がシングルマザーだったころに、
妻の子ども(上の子ども=妻の連れ子)の
オムツを交換したことがあった。
でも、そのころは、
もう大きいオムツだったから、
割と簡単だった。
赤ちゃんのオムツは、
赤ちゃんを寝かせたまま換えるから、
初めてだと、なかなか大変だった。
しかも、身体には、
何本もの管が通っているんだから…。
ウンチが、すごかった……。
緑色のウンチ…。
緑色の水っぽいウンチ…。
鼻にツンとくるにおい…。
くさいとは思わなかったけど、
ツンときた…。
こんな色で、こんなにおいで、
大丈夫なんだろうか…?
やっぱり不安になってしまう…。
でも、不思議なもので、
我が子のものだから、
何の抵抗もなく、処理できた。
むしろ、ちゃんとウンチの様子を見て、
自分なりに赤ちゃんの様子を、
把握しようと考えてもいた。
俺一人では、なかなか大変だろうけど、
妻と一緒にやれば、何とかなるだろうし、
俺たちが、ちゃんとやれば、
きっと赤ちゃんの病気も治るはずだ。
そうやって、赤ちゃんの髄膜炎が治るまで、
1日2回、お見舞いをしていくことになるんだ。