赤ちゃんが緊急入院してから、

間もなく、俺と妻は病院へ着いた。





妻の両親には、お礼を言って、

そのまま担当医のところへ行った。





担当医から、赤ちゃんの容体について、

いろいろと説明があった。





赤ちゃんの病名は、

「髄膜炎」というものらしい…。





髄膜炎には、


「ウィルス性」



「細菌性」



の二種類があるらしい。





新生児がかかると、

最悪の場合、死亡したり、

半身不随になったりするらしい…。






ウチの赤ちゃんは、


まだどっちか分からなくて、

検査結果を待つしかない


ってことだった……。







そんな病気にかかるなんて、

おそらく妻の実家の環境のせいだろう…。



俺は、直感的にそう感じた。






なんで妻は、まだ新生児の赤ちゃんを、

あんな環境にしておけたのか?




俺は、妻に対する怒りが、


沸々と湧いてきていたけど、

赤ちゃんの容体を心配する想いが、


その感情を抑えていた。






赤ちゃんは、


「未熟児室」という専門の治療部屋で、

「保育器」の中に入れられていた…。




細い腕に管を入れられていて、

背中には髄液を採ったんであろう


痛々しい痕があった…。





赤ちゃんは、生まれてから5日間は、


産婦人科医院に入院して、

そこを退院したら、


今度は2日間で総合病院に入院した。





俺は、赤ちゃんの痛々しい姿と、


病気と闘っている姿を見て、

心がえぐられるように苦しかった……。





せめて、

「無菌性髄膜炎じゃないように!」

と祈ることしかできなかった。






同時に、赤ちゃんに、

「ごめんな。」

って言っていた。





妻の実家の環境が、


想像以上に悪かったことを知った時点で、

俺が赤ちゃんを連れ戻していれば、

こんな病気にならなかったんじゃないか?



っていう思いが、


どうしても頭をよぎっていた………。