俺たちは、上の子どもが夏休みの間に、
妻が出産できるように、
時期を見ながら計画的に子作りをして、
その予定どおりに、
無事に赤ちゃんが生まれたんだ。
いま思えば、
なかなか計画どおりにできないと思うし、
すごいことだったんだなぁと思う。
産婦人科医院を退院したら、
そのまま妻の実家へ連れて行って、
妻と上の子どもと赤ちゃんの面倒を、
妻の実家に見てもらう予定にしていた。
俺は、妻と赤ちゃんの退院手続には、
どうしても行けなかったから、
俺のおふくろが、妻と一緒に退院手続をして、
一足早く、我が家へ帰っていた。
上の子どもは、
俺のおふくろが田舎から出てきていたから、
妻の実家ではなくて、
我が家に帰っていて、
義理の祖母となる俺のおふくろと一緒にいた。
夕飯は、おふくろが作ってくれて、
赤ちゃんを交えたみんなで、
初めての夕食を済ませた。
何となく、ぎこちない感じがしていた…。
夕食後、
妻と赤ちゃんと上の子どもを車に乗せて、
俺は、妻の実家へ3人を連れて行った。
チャイルドシートは、一番良いものを買っておいた。
このときが俺のチャイルドシートデビューだった。
妻の実家へ連れて行くと、
妻の母親が出迎えてくれた。
何だか分からないけど、
かなり感じが悪かった…。
赤ちゃんを抱っこしていた俺から、
物をむしり取るように、
赤ちゃんを取られた感じだった…。
俺は、妻に視線をやると、
妻も少しバツが悪そうだった。
つまり、俺の気のせいじゃないってことだ。
ここで、俺はあることに気がついた。
元々、妻の実家では、
猫を飼っているんだけど、
赤ちゃんを迎え入れるにも関わらず、
まだ猫がいた……。
妻の実家のすぐ近くには、
妻の姉の家族が住んでいるし、
妻の母方の祖母の家族も住んでいるし、
そこでは、猫を飼っているから、
てっきり、猫は預けているもんだと思っていた。
赤ちゃんを育てる上で、
猫とかペットが一緒にいない方が良いと、
俺の知り合いの医者が言っていた。
その医者から聞かなくても、
元々その話は知っていた。
どうなってるんだ…?
しかも、家の中は相変わらず汚くて臭かった。
俺は、とても不安で胸騒ぎをしながら、
妻の実家を後にして、我が家へ向かった……。