2時…。


まだのようだ…。




さすがに眠くなってきた…。





3時。



妻は、分娩室に入っていった。






実は、医者から、胎盤剥離の可能性があると言われていた……。





「胎盤が無事であれば、また子どもができるけど、ダメであれば諦めて下さい。」





そんな話があった…。





今は、妻と生まれてくる子どもの命が最優先だ。



それで、できれば子宮も無事であってほしい。






4時。


もう、いつ生まれてもおかしくない。




俺は、相変わらず、病室と分娩室を行ったり来たりしていた…。




病室にいると、看護婦さんが入ってきた。





生まれたのか?






「生まれそうです。来て下さい。」






俺は、そのまま分娩室の前に行った。








5時過ぎ。



医者が出てきた。




どうなったんだ?





「母子ともに無事です。」




良かった!



ようやく生まれた!



初めての俺の子ども。



おめでとう!


誕生、おめでとう。






ハッとして、医者に聞いた。




「胎盤は無事ですか?」




「はい。大丈夫でした。」





良かったー。本当に良かった。







俺は、分娩室にいる妻のところに行った。




「ありがとう。頑張ったな。」




妻は、疲れ切っていたけど、満足気の顔をしていた。





看護婦さんが、赤ちゃんの身体を拭いて、抱いて来てくれた。




初めてみる俺の赤ちゃん。




正直言って、赤ちゃんは美的感覚だと可愛くない…。



でも、とてもいとしいと感じた。




妻は病室へ運ばれて、赤ちゃんは保育器に入って新生児室にいた。






俺は、家族へ報告の電話をしに行った。