そういえば、俺は、妻にプロポーズを2回している。
1度目は、電話で。
これが本当のプロポーズだったはず。
でも、妻は、
「あれじゃプロポーズじゃない。ちゃんとプロポーズして。」
と、半ば強制的に、
プロホーズのやり直しをさせられた…。
前の夫には、
ちゃんとプロポーズをしてもらっていなかったのか、
形式にこだわっていたのか、
今となっては不明だけど…。
とにかくプロポーズのやり直し。
シングルマザーだから、
妙にこだわりがあるのだろうか…?
女性は、みんなこだわるのか…?
俺は、初めての結婚だから、
さっぱり分からなかったけど。
うーん…。
でも、まぁ、確かに…。
あれはプロポーズにしては、
味気なさ過ぎたかも…。
ということで…。
俺たちは、
小洒落たレストランに行って、
コース料理を食べながら、
料理に合わせたワインを飲みながら、
婚約指輪を出して、
「結婚しよう。」
まさに、絵に描いたようなシチュエーションだった。
「はい。」
答えの分かっている…、
というより、
既にOKもらっているプロポーズは…、
というか、
やり直しのプロポーズは…、
全く緊張することもなく……、
全く新鮮味に欠けたものだったけど……、
それなりにサマになっていたとは思う……。
他にお客さんもいなかったけど、
なかなか盛り上がって、
料理もおいしかった。
何で、他にお客さんがいないのか?
穴場過ぎて、分かりづらいからかも…。
「毎年、結婚記念日は、この店に来よう。」
お決まりの約束もして、
無事にプロポーズのやり直しも済んだ。
気分も上々で、
俺は、やや飲み過ぎて、
そのまま当時の妻の部屋に行って、
このイベントは無事に終わった。
結婚してから、
記念日になる前だったけど、
また行こうっことになって、
その店を探してみたけど……。
既に無くなっていた………。
そう、
それから先の俺たちの未来を、
暗示しているかのように………。