離婚届を見た俺は、
そのまま署名捺印をした。
そして、妻に連絡をして、
「書いたから提出しておけ。」
と言って、
そのまま出張へ出掛けて行った。
完全に感情に流された行為だった……。
ただ、結婚前からの疑念や結婚後、
特に、妻の実家のある町へ引っ越してからの、
妻や妻の両親の豹変ぶりに、
俺が、
「そう長くはもたない」
と感じていたことは、
まぎれもない事実だった…。
出張中に、妻からの連絡はなく、
そのまま提出したのだろうと思っていた。
3日後、出張から帰ってくると、
離婚届はテーブルの上になかった。
しばらくすると、また妻の姉の夫が会いにきた。
妻の姉の夫によると、
妻も離婚を承諾しているとのことだった。
俺も感情的になっていたけど、
妻の結婚や離婚に対する考え方には、
ただただ、呆れるばかりだった…。
妻の姉の夫は、
離婚に反対というか、賛成していなかった。
結局、妻の姉の夫が、
俺と妻の仲を取り持とうとするので、
一度だけ妻の姉の家で、
話し合いに応じることにした。
ところが、妻はもちろん、妻の姉は、
鬼のような形相で俺を睨んでいた。
なるほど…。
「私は何も悪くない。
全部、あんたが悪いのよ!」
ってつもりか…。
上等だ。
徹底的にやってやろう。
もはや、話し合いをする気は失せていた…。
妻だけじゃなく、
妻の姉もゴチャゴチャと言い始めたので、
「貴女は関係ないでしょ。
夫婦の問題なんだから。
俺は、こんな場所で話す気はない。
明日、近くのファミレスで話そう。」
と言って、さっさと俺は帰った。
なるほど、あの家族、
あの考え方だから、
姉妹揃ってバツイチなんだろう…。
それも、出産後、すぐに離婚するわけだ…。
もちろん、俺も手を上げたことだけは、
確かに悪かっただろうけど…。
でも、それだけを取り上げられて、
一方的に悪者にされる筋合いはない!
謝るならお互い様だ。
それができないなら、
もはや、結論は一つしかない……。