どえらい作品⁉ 「TITANE チタン」を鑑賞。 | 足立区からの物体X

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ロックが好き、映画も好き。そして、たいやきが大好き♪

そんな自分は今、滝巡りにハマっています

不定期ながら訪瀑記を中心に色々と書き綴りたいと思っています

先日ですが観てきました

TITANE チタン

 

2021年・第74回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた作品ですキラキラ

・・・とは言うもののなんだかホラーっぽい匂いもする本作

パルムドールを獲るくらいなのだから、きっとスゴイ作品なんだろうなうーん

そんな感じで出かけてきました

 

イオンシネマに限ってなんですけど、年間30本限定で1000円で観る事が出来ますビックリマーク

ある特定のクレジットカードからあるページに行って予約購入みたいな感じで買うんですが

本当に1000円で観れました

気になる方はググってみてください

 

ただ「TITANE チタン」に関しては最寄りのイオンシネマは浦和美園のイオンモールでして

ちょっと早めに出発して近くにある氷川見沼公園車DASH!

時間つぶしの散歩と写真撮影の練習をしました晴れ

 

練習といってもボケ写真くらいですが

 

う~ん、なんかいまいち汗

もうちょっと明るくした方が良いのかな

難しいですねえー?

 

近くにある氷川女體神社にも訪れました

 

ほほう

 

お参りをして・・・

 

お散歩です

 

 

それでも時間が余っていたので楽天で買った車の消耗品を交換してました

そうこうして程よい時間になったので移動車DASH!

イオンシネマ浦和美園

監督はフランスのジュリア・デュクルノーという女性監督

デビュー作の「RAW 少女のめざめ」を見ていました

ホラー要素ありのクセのあるブッ飛んだ作品でした爆  笑

 

そんな監督の過去作のイメージもあり、どんな物語かと言いますと・・・

幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。

 


彼女はそれ以来<車>に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。

自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴァンサンと出会う。

10年前に息子が行方不明となり、今は孤独に生きる彼に引き取られ、

ふたりは奇妙な共同生活を始める。

だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた── <公式サイトより>

 

エログロありのスゴイ作品でしたびっくりマーク

正直なところ、自分では理解不能でした

「どういうこと?」ってびっくり

映像は凄いパワフルで画面に引き寄せられます

描写もえげつない感じ

 

ただ、いかんせん何を描きたかったのか

監督の意図している事が分からず、観終えてモヤモヤ感はたっぷりしょんぼり

映像はパワフルなんで眠くなるなんてことはなかったんですけどね

 

で、ちょっとググって考察系記事をいくつか見聞スマホ

そこで、なるほどな~と納得、合点がいきました

そういう事ね、と

 

これから考察系記事を参考に自分が思った事を書き連ねます

思いっきりネタバレになりますので鑑賞予定の方はスルーしてください

一応、読みづらいような色にしておきますが

 

 

 

 

 

ネタバレ

 

 

殺人の動機は不明なんですが、実際の話、連続殺人のきっかけって

本人の強いストレスから来るのもあるようで

それを主人公・アレクシアに当てはめると妊娠がきっかけなのかなと思うのです

劇中、序盤では妊娠かも?という程度ですが、無意識でのストレスからの殺人衝動なのかも

 

そして、物語では車との激しいセックス・シーンがあり、なぜ妊娠したのか?

疑問があると思います

これは実父による性的虐待(もしくは近親相姦)で妊娠したのではと思っています

それこそ物語の導入から歪な親子関係みたいな雰囲気があり

普通の愛情を注がれていないことが窺いしれます

 

きっかけは何にしろ、躾なのか変態からなのか合意なのかは不明ですが性交があり妊娠した、と

物語序盤、朝食のシーンで生理が来ない事により、父親に触診してもらう所があるのですが

父親はそれを拒絶します

これは「娘は何を考えているんだ?」と不気味に思った、

または罪の意識から事実を受け入れたくないと思ったのではないでしょうか

触らそうとするアレクシアに、触診を拒む父親・・・

やはり、何か意味があるシーンに思えてなりません

 

この作品にはメタファーがいくつもあります

男性としてのそれが車であったり、髪留めだったりなど

アレクシアが髪留めを凶器として使うと殺された人物は口から白い体液を吐き出します

これってそういう事の描写なのかなぁなんて思いました

 

数件の殺人と隠ぺいが出来ないと悟ったアレクシアは自宅に戻り

父親を部屋に閉じ込めて放火

逃亡生活になります

 

指名手配から逃亡するアレクシアは失踪者リストから自分に似たアドリアンという人物になり

逃亡することを思いつきます

そのアドリアンの父親・ヴァンサンは警察がDNA鑑定を勧めたのを無視して

アドリアン(アレクシア)を引き取り、一緒に生活する事に

 

この父親も狂気じみていて息子の失踪から心を病んでいる雰囲気が感じられます

言葉を発しない息子・アドリアン(アレクシア)との奇妙な共同生活が始まりますが

ヴァンサンは消防隊の隊長でして訝しがる他の隊員に

「隊長は俺だ。俺が神だ。そして神の息子はイエス・キリスト。アドリアンはキリストとして扱え」

みたいな発言をして、隊員達を抑え込むんであります

 

物語は進み、アレクシアは妊娠による体の変化に戸惑います

それは出血や母乳がオイルとなって流れるというもの

ただ、これはアレクシアの妄想のような気がします

つまりアレクシアだけがオイルに見えるのであって、

他人からは血液であったり母乳として見えたと思います

 

現にヴァンサンの元妻はオイルまみれのアレクシアを見て驚きもせず

「何を考えているのかは分からないが、最後までヴァンサンの面倒を見ろ」と言って

去っていきます

普通、股間や胸からオイルが出てきているのを見たら卒倒しますよね

そういう態度にならないのは明らかにおかしいので、

オイルまみれは妄想や幻視の類ではないかと思うのです

 

物語の中でヴァンサンが、山火事の中で子供の焼死体の回想するシーンがあります

これは実はアドリアンなのでは?と思うんです

別に殺したわけではなく、アドリアンは山火事に巻き込まれてしまって

ヴァンサンは遺体を見つけたものの、その事実を受けいれられずにひそかに処分

そして行方不明、失踪という手続きを取ったのではないでしょうか

アドリアン(アレクシア)引き取り時に警察でのDNA鑑定を拒んだのも納得です

客観的事実は必要なく、目の前にいるアドリアン(アレクシア)が本物と思うことにしたんでしょうね

 

共依存という形ながらも徐々にアレクシアとヴァンサンの距離が縮まる中、ついにアレクシアに陣痛が

ヴァンサンが出産に気付き、やはり息子ではないという事実からその場から離れようとするも

アレクシアの「見捨てないで」の言葉から戻るヴァンサン

そして出産をサポートします

赤ちゃんが産声をあげるもアレクシアは絶命

抱きかかえる赤ちゃんの背骨はチタンで輝いている

恍惚とした表情で赤ちゃんをあやすヴァンサンは何を思うのか・・・

エンドロールです

 

この物語はいくつものメタファーがあり、そういう所も考慮しながらでないと物語についていけません

それはギリシャ神話であったり、キリスト教であったりと

タイトルの「TITANE チタン」も物質のそれではなくギリシャ神話のティターンを示していて

劇中で生まれてくる赤ちゃんの事では?と考察する方もいます

 

またヴァンサンの「俺は神だ。・・・」のセリフを考えればアレクシアが赤ちゃんを生んだので、

イエス・キリストではなく聖母マリアであり、生まれた赤ちゃんがイエス・キリスト・・・?

 

神話や聖書に詳しくない自分にはその事がどんな意味なのか、何を示唆しているのかは

分かりませんが、こういう事を加味して物語は作られているのではないかと思います

 

以上を踏まえて解釈したり考察すると、初見の印象とはまるで違ってきますね目

訳の分からない物語ではなく、なんとなく筋道は見えてきます

 

う~む

破壊と創造

破滅と創生・・・そこにジェンダーレスや何やらが加わってきているのかな

このブログを書きながら、そんな事を思っています

 

しかしながら、カンヌもよくパルムドールを与えたもんだなぁニヤニヤ

確かに色々と考えさせられるけどエキセントリックしすぎやしない?

そんな風に思ってしまいました

評価は75

それでも殺人が無軌道すぎたり、意味不明な事もあるから、明快な作品ではないです

観る人の印象もばらつくだろうな

パルムドールを獲ったパワフルでちょっとはてなマークな作品でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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