●3日目
朝から雨模様
結局、この日は夜まで雨でした
福寿荘へ行き、午前中は信州味噌づくりです
ちょっとしたレクチャーを受けます
社会科見学みたい
レシピというか、割合ですね
まずは大豆炊き
何人かで分かれて行いました
自分もちょっとやりましたよ
大豆を一粒、計りに乗せて500gになるくらいの力をかけて、
大豆がつぶれると丁度良い頃合なんだそうな
底に焦げ付かないよう、まぜます
室内では袋内でくっついた麹をほぐしていきます
そして、ほぐした麹に塩と水を入れてかきまぜ、なじませていきます
あ、自分は写真を撮ってサボッている訳ではないですよ
撮影したら、まぜまぜしました
そうこうしていると大豆が良い具合に
大豆を潰していきます
器具を使ってペースト状にしていきます
器具はチョッパーって言ってました
自分は麹と塩と水を混ぜていたので、こちらの行程にはほとんど見ていませんでした
もしかししたら、チョッパーに入れる前に簡単に潰していたのかも?
ペースト状になった大豆をボール状にしていきます
そして、さきほど混ぜた麹にペースト状の大豆を入れて、混ぜ合わせます
よ~く混ぜ合わせ、柔らかくなったらボール状にしていきます
その際に空気が入らないよう、パンパン叩きながら作ります
エア抜きですね
表現が合っているか分かりませんが
そして樽に仕込んでいきます
味噌仕込み終了
寝かせます
9~10月辺りに天地返しをするかなぁ・・・と現地スタッフさんはおっしゃていました
来年の1月頃には出来上がるでしょうとの事
出来上がったら送ってくれるようなので、ちょっと楽しみです
お昼はまた 農家のお菓子とごはん「こめはなや」 さんのお弁当
今回も美味しかったです
午後は木こり実習だったのですが、雨模様の天気という事と
プログラムにあった薪割りは去年のうちにやり終えているとの事で予定変更
カナディアン・トーチを作る作業とシイタケの駒打ちに変わりました
林業にも興味があったので、チェンソーとか薪割りとか作業が出来ると思っていたからちょっと残念
まずは・・・
シイタケの駒打ち
原木にドリルで等間隔に穴を開けていきます
皆さんでかわりばんこで体験
そしてシイタケの駒を打っていきます
YouTube で「シイタケの駒打ち」と検索すればたくさん動画が出てきますよ
興味がある方は見てみましょう
そしてカナディアン・トーチの作成
・・・ですが、危ないという事でチェンソーには触らせてもらえませんでした
ショック
使った木材はマツの木
使う木材は充分乾かした状態の物を使います
4本、切れ込みを入れていきますよ
そして火を着けるのですが、屋根はあっても雨もあって湿気があるのと
風もあったのでなかなか着火しない
自分達も色々と工夫したんですけどね・・・着火しません
すぐに消えちゃうんですよね
そこで・・・
灯油をかけました
一発で着火
この日は地元の方が何人か手伝いで来ており、その方達と談笑しながらの作業でした
時間が経ったらよい感じになっていました
マツの木はよく燃えるのでカナディアン・トーチならナラの木でするそうです
マシュマロも焼いて・・・
接近撮影するのに設定を変えていたらシワシワになったマシュマロ
美味かったですけどね
木こり実習が予定より早く終わってしまい、フリートークじゃないけど
全体で談笑タイムになりました
そんなこんなで3日目が終了です
●4日目
こちらが宿泊に使われたビジネスホテル エルボン辰野
4泊ですがお世話になりました
8:30 にロビー集合後、車で福寿荘に移動
午前中は「農業と私:私が考える理想の農業」というテーマで
これまでの事や聞いた話しを元に個人でとりまとめ
で、グループ内で発表
さらにグループ内ディスカッションをして、グループとしてまとめて発表するという事をしました
似た目的を持ちながら目指すところは各個人、違うわけでして・・・
そんなところが垣間見えて、短い時間ながら興味深かったです
お昼は1日目に寄ったかやぶきの館へ移動
そこで隣接している ひなたぼっこ 手作り旬の味 で昼食
これもめちゃくちゃ美味かった
写真中央の立っている方が店主の中村さん
旬の味にこだわり、ご自身で有機農法で獲れた野菜や山で獲れた山菜を調達
そして料理するとの事
ひなたぼっこ御膳は1500円とリーズナブルではありませんが値段以上の御膳ですね
お勧めします
食べる前に一品ずつ、それぞれ説明して頂きました
ありがとうございます&早く食べさせ~い(笑)
午後は移動して地元の果樹園へ
代々りんごを栽培している こばやし園 へ行き、色々とお話を聞かせていただきました
この後、車はちゃんと駐車スペースに入れましたよ
振り返った景色
いいロケーションだなぁ
こばやし園では10年ほど前からイタリア式の「高密植わい化栽培」をしているとの事
接ぎ木した苗木に2~3年かけてりんごが身につくのですが、売り物としてはまだまだ
4~5年でそれらしくなり、売り物として出荷するのはそれ以降だそうです
中央にあるのは前の栽培方法のりんごの木
「高密植わい化栽培」の方が手入れや作業効率も良く、日照効率にも優れ
品質的にも以前のものより良くなったそうです
予定では剪定作業の手伝いやそれに関わる作業なんかを入れてたのですが
剪定作業はそのまま品質に繋がるようでして・・・行いませんでした
説明は受けましたけどね
こちらとしても、間違った剪定をしてご迷惑をかけるわけにはいきませんから、やらずに安堵
何年か前の台風ではとある区画の苗木を根こそぎ倒された・・・なんて話も聞きました
その時の写真も見せて頂きましたが、現場での苦労は計り知れない
最後に育った苗木の剪定作業をするのに使うリフトに乗ってみるかとなりまして・・・
自分達で動かし、触らせてもらえました
自分も乗りたかったんですけど、主催スタッフさんとの話が弾んでしまい、乗るタイミングを逃した
帰りがけにりんごはさすがにありませんでしたが、
こばやし園で獲れたりんごから作ったりんごジュースを飲ませて頂きました
美味しかったです
りんごも好評で6次産業としてさばけているとおっしゃってました
注文は必ずFAXでしてくだいとの事です
福寿荘に戻り、辰野町に移住した方と新規就農した方々のお話しがありました
まずは辰野町に移住して 古民家民宿おおたき を営んでいる おおたきさん
(FB:古民家民宿おおたき)
古民家をリノベーションして、知人のバングラディシュ料理をしている方に師事し
ナンを提供しているんだそうな
自前で獲った農作物なんかも出しているようです
もう1人はりんご、なしを栽培している宮沢農園のオーナーさん
このオーナーさんは元々の家業が宮沢農園だったのですが、サラリーマンとなって家業は継がず
ですが、代替わりということで地元に戻って農園の継承就農した方でした
苦労話や行政の支援制度を使って・・・などと貴重なお話が聞けました
特におおたきさんはブティック経営を引退した後、畑作業は趣味で何年かしていたようですが
思い立ってこちらに移住したとの事で、薪も自ら山に入って切り倒すところからしているようです
伐採はこちらに来てから覚えたとおっしゃってました
そんなこんなで4日目が終了
この日は主催スタッフさんが希望者を募って近場の温泉施設へ送迎しますとの事でしたので・・・
湯にいくセンター にて温泉タイム
リフレッシュさせて頂きました
●5日目
参加する前は長いかなと思ったのですが、いざ始まればあっという間の5日間
この日で終わりか・・・
いつものように8:30 にロビー集合後、車で福寿荘に移動
まずは辰野町の農業と就農のテーマという事で辰野町役場の産業振興課の方が来てくださり
興味深い話をしてくださりました
この方は移住希望者側に立った意見、ものの言い方をしてくれたので面白かったです
ぶっちゃけ話じゃないけれど、貴重なお話が聞けました
質疑応答も終わり、短い時間ですがフリー・トークとなったので
すかさず自分は産業振興課の方の横に移動して
いじわるな質問というか、オフィシャルでは話しづらいかなという事を質問
ざっくばらんに色々と話していただけました
こういう方がいると移住希望者や新規就農者にとっては心強いですね
フリー・トークも終わり次はワーク・ショップ
農業体験研修を振り返っての個人まとめをしてグループで発表
そして、新規就農に当たっての課題という事でグループ・ディスカッションをして
グループとしてまとめて、グループごとにそれぞれ発表となりました
雰囲気が伝わるように写真を撮っておけば良かったと今更ながら後悔
そして事務連絡と閉会挨拶という事で終了となりました
主催のハレノヒ株式会社のスタッフ様
協力の薮田グリーンファームの有賀様
辰野町役場、住民の皆様
ありがとうございました
大変お世話になりました
辰野駅まで送迎してもらい、解散です
自分はここでこっそり別行動になりましたが、参加者の皆様、ありがとうございました
4泊5日の貴重な体験をともに過ごせて楽しかったです
総括・・・今回の農業体験研修を振り返り、様々な事を知りました
農作業の講習というか、そういうものにはあまり触れられなかったけど
(よくよく考えれば、そういうシーズンではないから仕方ないですよね)
それ以外のことで勉強になり、かなり有意義な5日間でした
移住や新規就農に関して行政側で様々な支援やサポートが補助金としてある事や
住居に関しては空家となった古民家をリノベーション(DIY)をして住むなんて
参加前には考えもしなかったですし(DIYをやる、やらないはさておき・・・)
就農にしても、農協との関わりによって有機農法がしやすい、しにくいなどの道理や
それにも関わることですが、移住者のコミュニティに関わる姿勢と受け入れる住民側の体勢など
行政との温度差も加わり、三位一体じゃないけど、うまくバランスが取れないと続かないでしょう
事実、移住してきたけど馴染まず帰っていく方もおられるようですから
そういうお話が表裏100%じゃないにしろ、現地の生の体験、お話という事で聞けたのは
大変参考になりました
自分の場合は滝巡りという趣味だけど、揺るがないものがあるので
いきなり地方に移住して就農して・・・なんて事はあり得ませんが
将来の夢の1つとして考えるのもアリだなぁと思ったのでした
FBやインスタの広告で似た内容のものが届く中、シェア畑というものもあるようで・・・
自宅から、そう遠くない所でもあるんですよね
こんなところから農業に触れてみるのも悪くないかな
・・・そんなことを考えているのでありんす