3.24辺野古を埋めるな首都圏大集会 | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

2019年は、正念場の年です。

憲法9条を中心とする憲法改悪を断念させ、沖縄の辺野古新基地建設をストップさせ、「自己責任論」を背景に進行し続ける社会保障切り下げに歯止めをかけ、特定秘密保護法・戦争法・共謀罪法などの悪法の廃止を求め、「働き方改革」一括法に含まれている毒を制し、よい部分を生かし、労働者をはじめとする99%の人たちのいのちと健康と働く権利を守るために行動し、憲法が活きる社会となることを目指し、声を上げ続けることを提起します。

 

 

3月24日、「沖縄の声を聞け 止めろ!新たな土砂投入 連続行動」の一環として行なわれた「3.24辺野古を埋めるな首都圏大集会」に参加してきました。以下、その概要をまとめます。

 

まず、司会の方が、3月18日にジュゴンの死骸が見つかり、土砂投入の船の航路に生息していた個体で、死因は不明だが、多くの傷があったことから船にぶつかった可能性があると報告しました。この死が突きつけているものを受け止めなければならないと述べました。県民投票は投票数の72%が埋め立て反対であり、ゲート前や安和桟橋で抗議行動が続けられておいるのに、明らかな民意を無視して新たな埋め立てが行なわれようとしているのが許せますかと問いかけ、「許せない!」の声があがりました。

続いて、主催者あいさつが行なわれました。主催者の方は、参加への感謝を述べ、政府も沖縄防衛局も、明日から辺野古南側の33ヘクタールの埋め立て強行を予定しているが、この新たな埋め立てへの怒りと抗議の声をあげようと呼びかけました。埋め立て中止、新基地断念を要求すると述べました。2月24日の県民投票で、72%が埋め立て反対の意志を示し、3月16日に那覇で行なわれた県民大会には1万人超が参加し、政府へ県民投票の尊重などを要求することを決議したそうです。しかし、政府は民意を顧みず、土砂投入を強行しようとしており、玉城知事の今日日の要請にも応じず、民主主義を否定していると指摘しました。自然環境と野生動物への悪影響については、環境アセスメント、保護対策は杜撰であり、保全委員会も役割を果たしていないそうです。大浦湾側には活断層があり、90メートルの軟弱地盤があり、7万7000本もの杭を打ち込まなければならないそうです。専門家は深刻な地盤沈下を指摘しており、工事期間も工事費も不明で、無責任極まりないと指摘しました。基地建設は不可能であり、一日も早く断念すべきだと述べました。全国の人々と連帯し、池袋の周辺の人々にも広く訴えていきましょうと呼びかけました。

 

ここで、沖縄で活動している山城博治さんからの電話メッセージがありました。山城さんは明日から浅瀬側の埋め立て拡大に着手するが、無謀極まりない政府だと述べました。そして、首都圏の集会への感謝を述べました。現在、第2区画の工事を含めて、安和桟橋からの土砂の量も拡大し、K8護岸の延長工事も進めているそうです。明日からいよいよ大きな局面となり、大きな緊張があると述べました。明日、辺野古のゲート前では座り込みの構えであり、東京でも声をあげてほしいと述べました。現在、安和桟橋の抗議行動では1日3隻の船が入って来ており、大きな工事が予想されるそうです。抗議行動を続け、必ず工事を止める決意だと述べました。3月22日、沖縄県は政府と国土交通省へ訴訟を提起したが、政府は岩礁破壊措置は補償金を払ったからと工事を強行しています。また、「50メートル手前で止められば、サンゴに影響はない」とし、「ジュゴンの死は工事には関係ない」としているそうです。怒りがさく裂しており、全国で抗議をと呼びかけました。これはこの国の民主主義の問題であり、辺野古の闘いに多くの力を結集し、参院選で勝利し、安倍政権を追い込むため、共に頑張りましょうと述べました。

 

続いて、ストップ辺野古埋め立てキャンペーンの方が発言しました。3月22日の夜は、大林組へのアピール行動を行ない、25人が参加してチラシ配りやスタンディンクを行なったそうです。大林組は辺野古の海に赤土を入れている会社だそうです。大成建設にも5年以上抗議を行なっているそうです。株主総会や新入社員入社式などで、辺野古に基地をつくってもうけていいのか、それで誇りある仕事をしていると言えるのかと訴えているそうです。絶対にあきらめず、本土の責任として辺野古新基地建設を許さない気持ちをアピールしたいと述べました。

 

次に、スタンディングを行なっている沖縄出身の女性たちの会の報告が行なわれました。12月12日、13日、14日の抗議行動の後、17日以降毎日首相官邸前でスタンディングを行なっているそうです。東京や他県出身者も参加するようになり、一人一人の抗議の意志を示していると述べました。マイクはなしで、歌を歌ったり、太鼓を叩いたりしているそうです。日曜・祝日を除いて毎日なので、喉を傷めていると述べました。「あんな人たち」と言った彼らに負けたくないと、安倍政権に抗議の意志を示すために続けていきたいと述べました。他の運動を行なっている人たちもぜひ参加し、一緒に頑張りましょうと呼びかけました。

 

ここで、カンパの呼びかけが行なわれました。

続いて沖縄民謡が歌われましたが、残念ながら歌った方のお名前が聞き取れませんでした。

 

次に、警視庁機動隊沖縄派遣裁判の原告からの報告が行なわれました。高江へ警視庁などから機動隊が派遣され、抗議する人たちを弾圧したことに対して、都民の税金でやるのはおかしいと監査請求を行ないましたが、却下されてしまったそうです。その理由は、機動隊がどこにいたとしても給料は出るからというものだったそうです。そこで、2016年に134人が提訴し、61人の弁護士が参加しているそうです。現在も裁判は続いており、証人尋問が行なわれる段階になっているそうです。沖縄県警と警視庁から証人が出され、都は過激派や沖縄の住民以外の人たちの反対はおかしいとし、公安委員会を通さなければいけないのに警視庁が他の府県の機動隊へ要請を行ない、手続きもおかしく、民意を踏みにじっていると指摘しました。2月には、映像作家、鳥類の研究者、弁護士なども証言したそうです。4月24日午後2時から、もう一度証人尋問が行なわれることになっており、高江の住民が被害を訴え、安倍政権の負の部分を沖縄だけに押し付けていると指摘することになっているとのことでした。

 

次に、南西諸島への自衛隊配備について、宮古島の方が発言しました。宮古島と成田を結ぶ便ができ、人口5万5000人の島へ観光客と工事関係者が来てバブル状態になっているそうです。土地の価格が50倍になったところもあり、おかしい状況だそうです。その裏側では着々と進められており、3月2日には軍事車両が水揚げされ、100台が搬入されたそうです。駐屯地には軟弱地盤、活断層があり、地下水から生活用水を取っていますが、その上に燃料タンクがつくられているそうです。3月26日、陸上自衛隊が宮古入りし、800人が常駐する予定だそうです。去年の11月、島の若者を対象にお見合いパーティーを行ない、あの手この手で自衛官募集を行なっているそうです。弾薬庫の近くに射撃訓練場をつくる計画がありますが、まだつくられていないそうです。大型船が接岸できるよう整備を行なっているそうです。続いて、与那国、石垣島でも自衛隊駐留が進められ、大変な状況になっているそうです。なぜかと言うと、本土の人たちに見えないところで戦争体制をつくり、気付いた時には間に合わない状況をつくろうとしているのだと指摘しました。監視していくのが大事であり、弾薬庫建設を阻止し、辺野古と同様にみんなの応援をと呼びかけました。島の人たちだけに任せず、ぜひ支援し、自分のこととして考えることを呼びかけました。

 

続いて、行動提起が行なわれました。

連続行動は、県民投票の民意にも関わらず工事を進めることに対して、沖縄と連帯して首都圏でも闘いをと、宣伝行動を中心としてキャンペーンとして行なっているそうです。3月22日に大林組の前で25人で訴え、23日に首都圏駅頭宣伝を22ヶ所で行ない、前後して29ヶ所で行動が行なわれたそうです。3月24日は、多くの人が集まり、集会、デモが行なわれました。明日、3月25日は、8時から17時まで官邸前座り込みを行なうそうです。土砂投入阻止のために、30分でも1時間でも参加してほしいと呼びかけました。

 

最後にコールが行なわれました。「辺野古の海を土砂で埋めるな」、「安倍首相は嘘つくな」、「サンゴは移植してないぞ」、「普天間返せ、辺野古につくるな」などの声をあげました。

 

以上で集会の報告を終わります。