戦争法から3年 9・19日比谷野音集会 | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

まず、西日本豪雨災害の被害者の皆さま、台風21号の被害者の皆さま、北海道胆振東部地震の被害者の皆さまにお見舞いを申し上げます。

そして、8月8日に逝去された翁長雄志沖縄県知事に哀悼の意を示すとともに、辺野古新基地建設阻止と沖縄県民の幸せのために力を尽くされたことに敬意を表します。

 

「8時間働いたら帰る、暮らせるワークルールをつくろう」の署名へのご協力をお願い致します。

 

https://www.change.org/p/8%E6%99%82%E9%96%93%E5%83%8D%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%89%E5%B8%B0%E3%82%8B-%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86

 

 

そして、特定秘密保護法・戦争法・共謀罪法を早急に廃止することを求め、沖縄をはじめとする全国での基地強化・日米軍事一体化の策動を許さず、医療・介護・生活保護など、社会保障を切り捨てる政策に反対し、労働者をはじめとする99%の人たちのいのちと生活と働く権利を守るために行動し、9条を中心とする憲法改悪を阻止し、あらゆる分野で憲法が活きる社会となることを目指し、声を上げ続けることを提起します。

 

 

9月19日、「戦争法から3年、安倍9条改憲NO! 沖縄・辺野古新基地建設阻止! 9・19日比谷野音集会」に参加してきました。以下、その概要をまとめます。

 

仕事が終わってから向かったので、着いた時はちょうどプレコンサートが終わるところでした。

集会は、まずはコールから始まりました。コーラーは菱山南帆子さんでした。

主催者あいさつは総がかり行動実行委員会の高田健さんが行ないました。高田さんは、会場いっぱいに参加者が集まり、会場の外にも来てくれていると報告しました。2015年9月19日、戦争法が強行採決されてから3年。どんなに悔しかったかと振り返り、必ず廃止を勝ち取ることを決意したと述べました。その後、南スーダン日報に象徴されるような滅茶苦茶があり、今また、シナイ半島に自衛隊を派遣することが検討されていると指摘しました。辻褄を合わせようとしているのを、絶対に許す訳にはいかないと述べました。様々な問題が起きている南シナ海への潜水艦派遣も行なわれ、戦争法で合法化しても憲法違反だと指摘しました。沖縄知事選は玉城候補が全力で闘っており、連帯して勝利しようと述べました。今日はそのための重要な場の一つであり、本土からも可能な支援を行なうことを呼びかけました。南北首脳会談の合意を支援し、安倍内閣の妨害を許さないと述べました。9条改憲を許さず、全国で3000万署名に立ち上がっている仲間がいると述べ、この力で市民連合へ結集し、全ての市民と一緒になって次の参院選で改憲を阻止すると述べました。でたらめ、乱暴な改憲の動きを許さず、この決意をもって闘い抜くと述べ、国会の中と外で頑張りましょうと呼びかけました。

 

次に、立憲野党の代表があいさつしました。

無所属の会の大串博志衆議院議員は、安倍政治を終わらせ、沖縄に基地をつくられないという思いを歌い上げる場だと述べました。安保法制審議で、大串議員は最後の質問者だったそうです。その際、安倍首相は「国民の理解は進んでいない」と認めていたが、強行採決を行ないました。シナイ半島になぜ国連軍が送られていないのかを考えるべきだと指摘しました。菅官房長官は「集団的自衛権の行使は限定的」と言いましたが、「限定的」の意味は、北朝鮮からグアムへ飛んでいくミサイルを撃ち落とすこともできるということだそうです。そんな濫用、悪用は許せないと述べました。自衛隊を憲法に位置付けると言いますが、これは安保法を国民にこっそり追認してもらうということであり、今度こそつぶしましょうと呼びかけました。その第一歩が沖縄知事選であり、安倍政権を跳ね除け、沖縄で勝利を勝ち取るという結果を得るため今こそ立ち上がる時だと述べました。総裁選では、圧力を掛けられたという議員に対して、「誰が言ったか言え」と要求するということがありましたが、総理が権力を濫用する国であってはいけないと述べました。

国民民主党の小宮山泰子衆議院議員は、安倍政権を退陣させ、沖縄で勝利するための連帯のあいさつをと述べました。3年前、本当に悔しく、民主主義が崩されたと感じたと述べました。それを取り戻すためには国民の力が必要だと指摘しました。国会は無茶苦茶になり、議論もままならず、安倍政権はやりたいことだけをやっていると指摘し、そんなものは政治とは言えないと述べました。国際社会において名誉ある地位を築くための活動が、皆さんの活動だと述べました。沖縄にも行きたいと述べ、辺野古に行った方はという問いかけにあちこちから手があがりました。沖縄に行けない場合は電話をしたり、沖縄料理店に行って沖縄が地元の人と話したり、地道な積み重ねをしようと述べました。玉城デニーさんに知事として働いてもらいたいと述べました。対立候補は建設会社などを動員しているが、そんなことで景気がよくなる訳がないと指摘しました。「基地があるから景気がよくなる」と未だに言っている人がいるが、基地が返された方が経済はよくなると述べました。玉城さんは、沖縄の様々な産業を生かす新しい時代をつくってくれると信じていると述べました。皆さんのお力を更に沖縄に注いでほしいと呼びかけました。

共産党の小池晃参議院議員は、3年前を絶対に忘れる訳にはいかないと述べ、違憲の戦争法は廃止し、まともで正直な政治を取り戻そうと呼びかけました。昨年は米艦防護が行なわれ、シナイ半島への自衛隊派遣が検討され、南シナ海では潜水艦の訓練が行なわれたと指摘し、派遣ありきのやり方は許せないと述べました。大軍拡を許す訳にはいかないと述べました。軍事面だけでなく、文書改ざん、虚偽答弁など、感覚が麻痺し、あらゆる分野でモラル破壊をもたらしたと述べました。戦争法を廃止し、大元から立て直そうと呼びかけました。南北合意は、朝鮮半島で二度と戦争を起こさない、非核化を具体化するというものであり、北東アジアの教育を取り除くのは軍事力ではなく外交力だと示したと指摘しました。9条を生かした外交ができるのは日本だけだと述べました。沖縄では、安倍官邸VSオール沖縄の闘いが行なわれているが、相手候補は基地問題は「国が決めること」と言っており、新基地をつくると言っているのと同じだと指摘しました。大接戦であり、沖縄の友人に電話し、流れを変えようと呼びかけました。そして、市民と野党の本気の共闘で闘い抜く決意だと述べました。

立憲民主党の福山哲郎参議院議員は、立憲主義を立て直すためにお集まりいただいたと述べました。3年前、「立憲主義を取り戻すための闘いはここからスタート」と述べたが、まだ闘いは続いていると述べました。安保法制強行採決後、森友・加計問題、文書改ざん、虚偽答弁など、日本の政治がどんどん崩れる3年間だったと指摘しました。それなのに、なぜ安倍3選なのかと問いかけました。自民党に自浄能力がないならば、国民の力で自民党にわからせようと呼びかけました。真っ当な政治を取り戻すために闘う時だと述べました。その正念場が沖縄であり、翁長知事の遺志を継いで玉城氏にたくすために力を尽くそうと呼びかけました。そして、一人一人ができることを最大限行ない、一人一人の思いで辺野古新基地建設をやめさせよう、その思いを投票日まで広げようと呼びかけました。来年の参院選に向けて、安倍政権打倒の流れをつくろうと述べました。3年間、無力さと何でこんな政治が許されるのかという思いであり、立憲民主党に参加し、まともな政治を取り戻したいという思いを共有してきたと述べました。来年の参院選で安倍政権を打倒し、公正な政治を取り戻すことを誓い合おうと呼びかけました。

社民党の吉川元衆議院議員は、戦争法から3年が経ち、あの時の思いを忘れず、廃止させ、平和を取り戻すために集まってくれたことに感謝すると述べました。3年前、強行採決がいよいよかという異様な雰囲気の中、窓を開けると市民の「立憲主義を守れ」という声が聞こえてきたそうです。残念ながら数の力で強行採決されてしまい、2000億円以上のイージス・アショアの購入が来年度予算の概算要求に入れられ、朝鮮半島からのミサイルに対して必要だと説明されたが、しかし、宇宙空間を飛んでいるミサイルを落とすのがイージス・アショアの能力であり、別の意味があるのではないかと述べました。一昨日、グアムの防衛のためと発言があったが、これが最初からの目的だと指摘しました。限定ではない集団的自衛権に突き進もうとしていると述べ、これを止めなければならないと述べました。沖縄ではアイデンティティを守る闘いが行なわれており、来年の参院選で安倍政権を倒そうと呼びかけ、最後まで闘い抜くと述べました。

 

カンパの呼びかけの後、発言が行なわれました。

安保法制に反対する学者の会の上野千鶴子さんは、喪服で来ましたと述べました。民主主義の3回忌だからだそうです。あの後、あんなに無責任に政権を投げ出したのに、こんなに長期政権が続くとは思わなかったと述べました。それで、この内閣を「ゾンビ復活内閣」と呼んでいるそうです。そして、やったことは憲法違反の数々であり、国会開会要請を無視し、大義なき総選挙を行ない、沖縄をいじめ抜いたと述べ、翁長知事の死は戦死だと思うと述べました。自民党総裁選については、いっそのこと大統領制にして私たちにも選挙権がほしいと述べました。国民世論と乖離しており、森友・加計に納得していないと述べました。消極的な支持が与党に集まっているのは、野党がバラバラだからだと指摘しました。SEALDsは解散してしまったが、学者の会は生きていますと述べました。私は絶望していません、民主主義は不死鳥のごとく生き返るからですと述べました。皆さんがここにいてくれるからであり、私は皆さんと共にありますと述べました。

「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会の青木初子さんは、7月21日に翁長知事が埋め立て承認撤回を表明し、8月8日に翁長知事が急逝し、沖縄では熾烈な闘いが行なわれていると述べました。国土の0.6%の沖縄に対し、99.4%の政府をあげての攻撃が行なわれていると述べました。石破元防衛大臣は、「米軍基地反対を盛り上げるために沖縄へ寄せていった」と述べており、0.6%の沖縄と99.4%の分断が行なわれていると指摘しました。国会の上に日米合同委員会があり、憲法の上に日米地域協定があると指摘しました。沖縄は平和な暮らしを踏みにじられ、憲法の埒外に置かれて来たが、辺野古新基地阻止を通して、命どぅ宝の島を取り戻すと述べました。沖縄を踏みにじって平和な日本はあり得ず、沖縄の、日本の平和を守り抜こうと述べました。そして、シュプレヒコールを呼びかけ、「翁長知事の遺志を引き継ぐぞ」、「沖縄は勝利するまで諦めないぞ」などのコールを行ないました。

続いて山城博治さんが、暴走し続ける安倍政権だが、安保法制は廃止させると述べました。会場に全ての立憲野党が集まっていることに感動し、私たちも闘い抜くことを誓おうと述べました。沖縄知事選は、命がけで県民のために心を砕いた翁長知事の遺志を継ぐ闘いであり、この闘いに負けるようなことがあれば沖縄の恥であり、翁長知事に何と申し開きすればいいかわからないと述べました。ここに至っても交付金にふらつき、翁長知事の死を冒涜させる訳にはいかないと指摘しました。安倍政権にしっぽを振るようなら、翁長知事を無駄死にさせるなら、もうウチナンチューをやめた方がいいと述べました。玉城デニー氏は、アメリカ海兵隊の父を持つが顔も知らず、母の友人に預けられて育ったそうです。沖縄の戦後史を象徴する政治家だと指摘しました。政府の謀略が止まず、多くの差別、圧力を受け続けてきた人であり、そのデニーさんと共に奮闘したいと述べました。必ず弱い者のために、中央政権から圧力を受け続けている沖縄県民のために奮闘してくれると思うと述べました。沖縄の関係団体に連帯のメッセージを送り、手を差し伸べてくださいと呼びかけました。そして、10月1日にはもしかすると工事強行があるかもしれないと指摘しました。参院選翌日も、1000人の機動隊で高江の工事を強行したと述べました。安倍政権はそういう政権であり、油断してはならないと指摘しました。10月1日は辺野古に大結集し、何が何でも工事を止める決意を確信し合いたいと述べました。辺野古をあげてお祝いしましょうと呼びかけました。日本の未来のために、恐ろしい政治家に国を任す訳にはいかず、辺野古を止め、改憲を止め、また闘いに立ち上がりたいと思いますと述べました。そして、「今こそ立ち上がろう」を歌って盛り上げました。

 

行動提起は福山真劫さんが行ないました。福山さんは、皆さんが安倍政権の悪行と語りつくしてくれたと述べ、今こそ立ち上がり、安倍政権を引きずり下ろしましょうと呼びかけました。そして、今回の参加者は4800人だったと報告しました。これからの闘いのポイントは、沖縄闘争に勝利すること、9条改憲を阻止すること、東アジアで非核平和を確立することだと指摘しました。世界の流れは朝鮮半島の非核化であり、日本政府はあおっているだけだと述べました。私たちは在日韓国人とも連帯し、沖縄知事選は楽観視できないが、私たちにもできることをやとうと述べました。3000万署名については、全国各地で改憲反対集会を行なおうと述べました。10月19日は国会前集会に結集し、11月3日にも国会前集会に結集することを呼びかけました。私たちの力は、大衆運動で安倍政権を引きずりおろすことであり、私たちの決意が求められていると述べました。来年の選挙で立憲野党を勝利させ、最低でも参院で3分の2よりも少なくし、過半数に期待すると述べました。市民連合と野党が連帯すれば必ず勝てると述べました。

ここで、発言予定だった9条の会の渡辺治さんが、体調不良のために参加できなくなったことが報告されました。

最後にコールを行なって集会は締めくくられました。

そして、集会後は銀座パレードが行なわれました。「改憲発議絶対止めよう!」、「戦争反対、対話で解決!」、「辺野古新基地絶対止めよう!」、「みんなの力で政治を変えよう!」などのコールを行ない、沿道にアピールしました。

 

以上で報告を終わります。