まず、「8時間働いたら帰る、暮らせるワークルールをつくろう」の署名へのご協力をお願い致します。
そして、戦争法を早急に廃止することを求め、沖縄をはじめとする全国での基地強化・日米軍事一体化の策動を許さず、医療と介護をはじめとする社会保障切り捨て政策に反対し、労働者をはじめとする99%の人たちのいのちと生活と働く権利を守るために行動し、政治をはじめとするあらゆる分野で憲法が活きる社会となることを目指し、声を上げ続けることを提起します。
12月19日、「安倍9条改憲を許さない!安倍内閣の退陣を要求する12・19国会議員会館前行動」に参加してきました。
冒頭のコールを行なった後、国会議員のあいさつが行なわれました。
まず、社民党の福島瑞穂副党首があいさつしました。福島さんは2015年9月19日、安保関連法を成立させた安倍政権を許してはならないと述べました。国会質問で、福島さんは自衛隊を憲法に明記するということは、集団的自衛権を行使する自衛隊を明記するということですねと問うと、安倍首相はその通りだと答弁したそうです。災害救助、国土防衛をするためではなく、海外派遣のための自衛隊、世界で戦争する自衛隊を明記するということです。今年の5月3日、安倍首相は2020年までに新憲法を施行すると宣言しました。最も早くて2018年6月の通常国会で改憲を発議し、8月に国民投票、最も遅くて参議院選挙と同時に国民投票というスケジュールだそうです。自民党では様々なシミュレーションが行なわれているだろうとのことでした。福島さんは、国民投票をすればボロ負けするような状況、世論が改憲を許さない状況をつくりましょうと呼び掛けました。教育無償化は今すぐやればいいし、参院合区は公職選挙法を変えればいいと述べました。そして、あらゆるところでうねりをつくり、憲法を変えさせず、安倍政権退陣を実現しようと呼び掛けました。
次に、沖縄の風の伊波洋一参議院議員があいさつしました。伊波さんは、沖縄では様々なことが起こっていると述べました。昨年のオスプレイ墜落、今年の高江へのヘリ墜落、保育園と小学校へのヘリ部品の落下と続いています。何としても変えなければならないとの市民の運動が行なわれているそうです。安倍政権にNOと言わなければならないと述べました。
陸上イージス配備の閣議決定がされましたが、導入は5年後だそうです。そして、アメリカが日本に戦争を肩代わりさせるための9条改憲だと指摘しました。戦争をする安全保障ではなく、戦争をしない安全保障にすべきであり、締結されて40年になる日中友好条約には、お互いに戦争はしないと書いてあるそうです。一緒にがんばっていこうと呼び掛けました。
立憲民主党からは、福山哲郎幹事長があいさつしました。福山さんは、安保法制から2年3ヶ月が経ったが、多くの人が集まっていることに敬意を表すると述べました。衆院選では多くのお力をいただき、安倍政権の立憲主義を冒涜するやり方への怒り、何とかしたいという思いがつながったと述べました。国会が始まり、憲法審査会が開かれ、立憲民主党は安保法制は意見であり、自衛隊を憲法に位置付けることは変質であり、反対だと表明したそうです。安倍政権自身すら、何のために憲法改正をしたいのかわかっておらず、改憲のための改憲は意味がない、改憲が自己目的化しているような改憲は「憲法改正」ではないと指摘しました。沖縄でのヘリ部品落下はあってはならないことであるが、与党は自己原因の説明を拒否したと述べました。そして、来年も共に闘うことを誓うと述べました。
日本共産党からは、小池晃参議院議員があいさつしました。小池さんは、皆さんの粘り強い運動が日本の政治を動かしていると述べました。2017年は、共謀罪が強行採決され、安倍首相が「憲法改正」宣言を行ない、悪い方の小池さんが野党共闘を破壊したが、新しい共闘がつくられ、改憲を阻む力になったと述べました。この市民と野党の共闘を、来年はもっと前進させるべきであり、9条改憲を絶対に許さない運動を広げていきましょうと呼び掛けました。CH53は本日飛行を再開し、防衛省はそれを認めてしまっており、まるで植民地だと指摘しました。山口二郎氏は、来年は沖縄の年にしようと述べていたそうです。名護市長選挙で必ず勝利するため、ご一緒に頑張りましょうと呼び掛けました。そして、参院選では今度こそ安倍政権を少数に追い込もうと述べました。
続いて、9条壊すな実行委員会の高田健さんが主催者あいさつを行ないました。高田さんは、今回は27回目の19日行動であり、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、多くの人が結集してきたと述べました。皆さんがここで闘っていることが全国を励まし、全国で19日の行動が広がっていると述べました。自民党は来年改憲を発議しようとしているが、時事通信の世論調査では7割が反対だそうです。ここで行動している私たちの声が全国の7割の声だと述べました。3000万署名はすごい数字だが、全国で運動すれば可能だと指摘しました。安倍首相は、改めて2020年までに改憲すると発言し、対案を出せと言っているが、対案ごっこに陥る必要はなく、対案は現行憲法だと述べました。国民投票の準備をするという人もいるが、来年の国会で改憲発議を阻止することに全力をあげるのが最良の闘いであると指摘しました。安倍首相の政治責任を追及し、退陣を迫り、3000万署名を実現するために来年もまた頑張りましょうと呼び掛けました。
次に、活動の報告を行なわれました。
板橋九条の会の方は、戦争法を許さないオール板橋の会を立ち上げ、市民と野党の共闘と憲法擁護のために活動していると述べました。希望の党による分断があったが、来年に向けて共闘を強めているそうです。9条改憲が国民にとってどんな意味があるのか、わかりやすく伝える必要があると指摘しました。自衛隊を憲法に明記することにより、防衛予算は青天井になり、徴兵制の可能性もあると述べました。改憲反対は7割だが、自衛隊を憲法に書き込むことがどういう意味があるのかわかりやすく伝えなければ、改憲派に打ち勝つことはできないと述べました。安倍首相の誤魔化しを打ち破るわかりやすい主張をし、年寄りばかりではなく、若い人に訴えていかなければならないと述べました。
戦争させない八王子市民集会実行委員会の方は、外出するときは「安倍政権を許さない」一人デモを行ない、これまでに1000人以上の賛同を得ていると述べました。無党派の人たちも歩き始めており、見知らぬ人がカンパをくれることもあるそうです。ポスティングを行ない、駅前ではプラカードを掲げ、電車の中でもポスターを持つようにしているそうです。池袋駅のJRと私鉄の間の通路はお薦めだそうです。バスの運転手にはポスターの持ち込みをやめるように言われたそうですが、表現の自由があると言ってやめなかったとこと、同じバス会社の運転手から賛同を得られたそうです。「安倍政権を許さない」の布製バッグがお薦めだそうです。電話のセールスマンに対しても、年金が減っているし、平和運動に忙しいから買えない、だから野党に投票してほしいと話しているそうです。そして、署名をしてくれた人には署名用紙を渡すようにしているそうです。チラシは10歳でもわかるような短い文章にしているそうです。デモではハンドベルで演奏するなど、楽しいことも企画して頑張っているそうです。
最後に、日本体育大学の清水先生が発言しました。2017年は、国内政治では安倍政権が継続し、トランプ大統領に混乱させられたが、国連では核兵器禁止条約が採択され、ICANがノーベル平和賞を受賞したと述べました。2016年には、国連で平和への権利宣言が行なわれたそうです。世界の市民が声を上げたことで、平和に向かっていると指摘しました。しかし、日本は核兵器禁止条約に反対し、憲法に反することばかりしていると指摘しました。そして、9条加憲の次には全面的な改憲が狙われており、その内容は2012年の自民党改憲草案が下敷きになるだろうと述べました。世界の市民が平和を求めているのに、それに逆行しているのが安倍政権であり、まずは3000万署名を実現し、安倍政権を退陣へ追い込もうと述べました。
行動提起では、安倍9条改憲NO意見広告により、4万以上の署名が届けられていることが報告されました。3000万署名をやり切り、改憲をさせないことが呼び掛けられました。
取り組みとしては、1月7日の新春のつどい、1月19日の国会前行動が提起されました。そして、5月3日の憲法集会は、来年も有明防災公園で行なうとのことでした。年末年始は、親戚や友人へ署名を呼び掛けることも提起されました。
今回の集会には、2500人が参加したことが報告されました。
最後にもう一度コールを行ない、集会は終了しました。
以上で報告を終わります。