2011年度地域別最低賃金の審議・改定状況 | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

まず、東日本大震災の被災地の復旧・復興が、住民の立場に立った形で、1日も早く実現することを祈念致します。


それから、「さようなら原発 1000万人アクション」のホームページをリンクしておきます。9月19日の「さようなら原発集会」まで、後8日です。



さようなら原発 1000万人アクション

http://sayonara-nukes.org/2011/06/action/



全労連女性部第22回定期大会の資料として、「2011年度地域別最低賃金の審議・改定状況」という一覧表をいただきました。そこから抜粋して、2011年度の地域別最低賃金額、前年度決定額、引き上げ額、目安額、生保かい離額をご紹介したいと思います。なお、この表がつくられた時点(2011年8月31日)ではまだ審議が終わっておらず、2011年度の最低賃金額が決まっていない地域もありますので、そこは省略いたします。



2011年度 地域別最低賃金の審議・改定状況

全労連・国民春闘共闘事務局調べ


都道府県  改定最賃額 前年度決定額 引上額 目安額  生保かい離


 北海道     705     691      14   13     31


 青森       647    645       2    1      -


 秋田       647    645       2    1      -


 山形       647    645       2    1      -


 茨城       692    690       2    1      -


 栃木       700    697       3    1      -


 群馬       690    688       2    1      -


 埼玉       759    750       9    5      9


 千葉       748    744       4    4      -


 東京       837    821      16   16     16


 神奈川      836    818      18   18     23


 山梨       690    689       1    1      -


 長野       694    693       1    1      -


 新潟       683    681       2    1      -


 富山       692    691       1    1      -


 石川       687    686       1    1      -


 福井       684    683       1    1      -


 岐阜       707    706       1    1      -


 静岡       728    725       3    1      -


 愛知       750    745       5    4      -


 三重       717    714       3    1      -


 滋賀       709    706       3    1      -


 京都       751    749       2    1      1


 大阪       786    779       7    4      7


 兵庫       739    734       5    2      3


 奈良       693    691       2    1      -


 和歌山      685    684       1    1      -


 鳥取       646    642       4    1      -


 岡山       685    683       2    1      -


 広島       710    704       6    6      6


 山口       684    681       3    1      -


 徳島       647    645       2    1      -


 香川       667    664       3    1      -


 愛媛       647    644       3    1      -


 高知       645    642       3    1      -


 福岡       695    692       3    1      -


 佐賀       646    642       4    1      -


 長崎       646    642       4    1      -


 熊本       647    643       4    1      -


 大分       647    643       4    1      -


 宮崎       646    642       4    1      -


 鹿児島      647    642       5    1      -


   


この時点でまだ改定最賃額が示されていないのは、東日本大震災被災地の岩手県、宮城県、福島県と、理由はわかりませんが島根県と沖縄県です。


改定結果については、まずはほとんどの地域で中央最低賃金審議会の目安額を上回る引き上げが実現していることにご注目ください。それぞれの地方最低賃金審議会へ、それぞれの地域の方々が働きかけた成果だと思います。

また、引き上げ額の大きい地域は、生活保護水準とのかい離がある地域であるということも明らかです。目安額がかい離額よりも低くても、地方最低賃金審議会でさらに引き上げてかい離額を0円にしている地域もあります。

前年度の引き上げ額と比較すると後退してしまったことは明らかですが、景気の低迷の継続と東日本大震災の影響はあっても、最低賃金は毎年引き上げていくべきという意識が浸透していると考えることができると思います。


今後の課題は、生活保護基準とのかい離を政府基準よりも実態に引き付けて算定し直し、確実なかい離解消を求めていくことではないかと思います。