三菱ふそうで勝利和解(しんぶん赤旗より) | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

まず、東日本大震災の被災地の復旧・復興が、住民の立場に立った形で、1日も早く実現することを祈念致します。


それから、各団体の医療支援関連情報ページの一覧を下記にまとめておきます。



全日本民医連

東日本大震災 全日本民医連対策本部情報

http://www.min-iren.gr.jp/topics/2011/110314_01.html


日本医療労働組合連合会:お知らせ

東日本大震災≪最新≫関連情報

http://www.irouren.or.jp/jp/html/menu3/2011/20110420101349.html


日本医療福祉生活協同組合連合会

東日本大震災情報―医療福祉生協連のとりくみ

http://www.hew.coop/category/1_0/1_0_1



取り急ぎ、しんぶん赤旗の記事をご紹介します。引用部分は青で表記します。



三菱ふそうで勝利和解  首都圏青年ユニオンの2人

しんぶん赤旗  2011年8月2日

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-08-02/2011080205_01_1.html


 三菱ふそうトラック・バス(川崎市)に派遣され、中途解雇された首都圏青年ユニオンの2人が同社に正社員化を求めた訴訟は7月28日、東京地裁で和解が成立しました。和解条項上、内容は明らかにされていませんが、組合は「和解は原告2人が十分に納得できる水準である。全面的に勝利解決した」との声明を発表しました。

 和解を勝ち取ったのは鈴木重光さん(39)と林貴行さん。鈴木さんは「首都圏青年ユニオンに相談した電話がきっかけで、あきらめずに声を上げ、たたかい続けることができました。和解後も頑張っていこうと思える自信になりました。みなさんの支援のおかげです」と喜びました。

 2人は同社の川崎工場に派遣されていた2008年末に中途解雇を通告され、首都圏青年ユニオンに加入。同社は団体交渉を拒否し、12月末に派遣会社を通じて中途解雇されました。2人は偽装請負など違法派遣だったと神奈川労働局に申告。組合のたたかいで、同社が直接雇用する期間社員の中途解雇は撤回させました。2人は09年6月に提訴していました。

 首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は「『反貧困』や『年越し派遣村』などの社会的運動ともつながった力で和解することができました」と強調。引き続き、労働者派遣法の抜本改正や有期雇用の規制強化による非正規雇用労働者の権利確立を求めてたたかっていくと話しています。


まずは、勝利和解おめでとうございます。

和解内容が明らかにされていませんので、雇用についてどうなったのかが気になるところですが……原告が十分に納得できるものであったということですので、ひとまずよかったと思います。首都圏青年ユニオンの粘り強い闘いの成果ですね。


それにしても、年越し派遣村で貧困が可視化されて以来、もう2年半以上が経ちました。こうして個々の問題では解決したものもありますが、労働者全体の状況は大きく好転してはいません。むしろ、悪い状況が当たり前のものとして固定化してしまったという感さえあります。

記事の末尾にありますように、まだまだ権利確立を求める労働者のたたかいは必要です。震災の問題があるために棚上げされてしまっていますが、被災地の雇用状況を改善するためにも、労働者派遣法の抜本改正や有期雇用の規制強化、そして最低賃金の引き上げが必要です。

再びナショナルセンターの垣根を越えて、労働運動が結集しなければならないときだと思います。