看護職員確保法の早期改正を求める5.27決起集会 | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

さて、今日は以前から書いていました医師・看護師増員署名の紹介議員になっていただくことを要請する国会行動の日だったのですが……私は、その前段の決起集会にしか参加できませんでした。

と言うのも、今日が生理1日目で(男性の方には生々しい話ですみません)、やっぱり月経前症候群が重かったときは月経そのものも重くなるものらしく、家を出る前に薬を飲んでおいたものも全然効かなくて、座っているのも辛い状態になってしまったのですね。行動説明の後に昼食休憩で、食後にまた薬を飲んだのですが、それはよく効いたものの、今度は顔中に薬疹が出てしまいました…… 月経痛は治まったものの、薬疹の出ている状態で議員訪問するのもよくないかと思い、決起集会の後は生理休暇扱いということで帰らせてもらったのです。 

私は薬が効き過ぎるので普段は痛み止めを半量しか飲まないんですが、今回は効かなかったので用量通りに飲んでみたのです。そうしたら薬疹が……よくよく説明書きを読んだら、服用間隔も短すぎたようです。反省。

そもそも、月経痛が重くなるのも不摂生をしているせいですしね。出張で体のリズムが崩れるのは仕方ないにしても、普段の生活は自分が気をつければ改善できるものですから。猛省せねば。


そんな訳で議員訪問はできなかったので、せめて決起集会の様子をお伝えします。

まずは日本医療労働組合連合会の田中中央執行委員長から、看護職員確保法改正を実現して安心して働ける職場をつくり、医療崩壊をストップさせようという力強い開会挨拶があり、それから来賓の激励あいさつがありました。

まずは、日本看護協会常任理事の小川忍氏。日本看護協会でも2006年に看護師不足の対策本部を設立し、離職防止や卒後臨床研修の制度化に向けて取り組みをしているというお話しがありました。

お二人目は、中央社会保険医療協議会(中医協)の委員で連合の「患者本位の医療を確立する連絡会」の委員でもある勝村久司氏。本業は高校教師をしていて看護師の道を選んでいる教え子も多く、いろいろな問題を抱えながらがんばっているのを見てきていること、陣痛促進剤の影響でお子さんを亡くし、薬害の問題に取り組んできたことをお話してくださり、中医協の委員となって一般の感覚からかけ離れている論議を患者の立場に立ったものに近づけようとし、ダイナミックではないがよい方向に向かっているとおっしゃっていました。

続いて、国会議員の方々の激励あいさつ。

お一人目は新党日本の田中康夫参議院議員! さすがに話し方がおもしろかったです。福祉や社会保障にきちんとお金を使うことは無駄ではなく、国の借金を増やして介護・福祉・医療にはお金を使わない小泉元首相の構造改革は間違っているという主旨のご発言でした。

お二人目は共産党の小池晃参議院議員で、医療の大黒柱は看護職員であり、その看護職員確保法が16年前から改正されていないことは間違っており、参院全会一致で採択された見直し請願を実施するべきだというご発言でした。後期高齢者医療制度廃止法案についても、国会答弁に立って法案成立のために力を尽くすとおっしゃっていました。

三人目は社民党の福島みずほ党首で、医療現場は疲弊しており、それを現場職員が必死の支えで保たせていること、しかし、その支えももう限界であり、きちんと国の予算をつけて改善すべきだとのご発言でした。しかし、政府は「骨太方針2006」で毎年2200億円の医療費を削減することを決めており、それは米軍に対する思いやり予算とほぼ同額であることもおっしゃっていました。後期高齢者医療制度についても、国家に対して有益かどうかで国民を見ている政府の考え方が現れている制度だと批判されていました。

四人目は、自民党の寺田稔衆議院議員。「与党内野党」と自称し、広島のナースウェーブにも参加して看護師増員運動を支援してくださっている希少な自民党議員さんです。看護職員確保法改正については、増員の数値目標も打ち立てて取り組んでいきたいと述べられ、広島の平和医療センター設立についてもガン治療と被爆者医療だけでなく、その他の難病治療の場としてもいきたいとおっしゃっていました。

五人目は民主党の柚木道義衆議院議員で、患者さん・利用者さんの立場に立った医療・看護実現のために、被保険者の負担を増やさない改善を行ない、弱者にしわ寄せがいく社会を正していきたいという主旨のご発言でした。

次に、現場からの発言として、広島県医労連の亀井委員長からナースウェーブなどの取り組みについて、自治労連東京養育院支部の山本さんから都立病院の地方特別独立行政法人化に反対する運動について、全大教(全国大学高専教職員組合)の竹中書記次長からは大学病院の看護師の労働条件改善の取り組みについての発言がありました。

その後、集会アピールが提案、採択され、自治労連医療部会の並木議長の閉会挨拶で決起集会は終了となりました。


集会後、私は帰らせてもらった訳ですが……薬疹は出ているものの、痛みはなくなっていたので、国会図書館に寄ってきてしまいました。そこでの調べものの成果についてはまた改めてご報告します。