“仁義ある戦い!?の巻”

 

 第98.66回は、前回の続き・・・

“道教”モチーフやったんで、“儒教”モチーフで・・・

 “儒教”とは、“仁”を核とする政治や道徳を説いた孔子を始祖とする中国の思考・信仰の体系のことらしいです。

 五常(仁・義・礼・智・信)という徳性を拡充することにより、五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)関係を維持することを教えるんだそうです。

 確蟹、日本にも浸透してい鱒ね・・・ 江戸時代には、“朱子学”と言う儒教のキツイヤツの影響で“士農工商”や“男尊女卑”の考え方が入って来たんで脛・・・

 

美来斗利偉・拉麺男

 

 謎の忍者を追って拉麺男は追跡する。

謎の忍者は、子供を抱えていても素早い。 やっとのことで拉麺男はついて行く・・・

 謎の忍者は、ある建物の中へ入る。

拉麺男も遅れて建物の中へ入ると、1人の老人が出迎えた。

 

実緑孔使 (ジツリョクコウシ)

細胞愚考案

 

 “呪凶”の教祖。 妖術とドーピングによって“萬人拳法”を編み出す。

高林寺の“超人拳法”や獰狂の“仙人拳法”と三つ巴の争いを行っていた

 温厚な老人を演じる。

 

 名前は、洒落から考えて・・・ “コウシ”を含んだ“実力行使”から。

 

 「おやおや、客人ですかの?」

「ここに少女が連れ込まれた。 中を見せていただきたい!」

 「ほう、賊がこの屋敷に入ったと申されるか? どれどれ、ちょいとお待ちなさい。」

 老人は部屋に入り、内部を捜しているようだ。 拉麺男は入り口で待っていると老人が天天を連れて戻って来る。

 「これは、高林寺の天天さんではないですか。 何故、私の屋敷に?」

「拉麺男さん、“陽の札”を盗まれてしまったわ!! お父さんが復活出来ない・・・」

 天天は持っていた“陽の札”を奪われてしまっていた。 悲しむ天天。

「札は使わせてもらうぜ!!」

 「おやおや、賊ですね・・・ こちらにお逃げなさい!」

拉麺男の追っていた忍者らしき男が出てくると、老人は天天を部屋の奥へ案内した。

 

猫荷鼓蛮 (ネコニコバン)

細胞愚考案

 

 猫の様な容姿から猫族と呼ばれる食人族。

忍術の心得有り。

 猫屋敷において、“空蝉の術”で拉麺男から逃れることに成功した。

 

 「猫の手も借りたい」と言われ“呪凶”の助っ人に?

 

 「かかれ! “呪凶八狼士”!!」

猫荷鼓蛮の号令に合わせて武器を持った8人が拉麺男の前に現れた。

 

呪凶八狼士

仁譚 (ジンタン)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

日本の山で霊力を身に付けた山伏。 日本の仙人として実緑孔使が連れてきた。

 山の中での修行中死んでしまったが、“陽の札”で復活する。

 

 名前は“仁丹”から・・・

徳は5つからなるとされ、“五徳”もしくは“五常”と呼ばれた。

 “仁”は、己に克ち、人を思い遣る事。

思いやり、慈しみ。 最も大事とされた。

 “山伏”とは、古代日本において山岳信仰に仏教や道教等の要素が混じりながら成立した“修験道”の道者のことらしいです。

 

呪凶八狼士

義勇炭 (ぎゆうたん)

細胞愚考案

 

  呪凶八狼士の1人。

古代戦国時代の勇敢な戦士。 実緑孔使が発掘した。

 “陽の札”で復活する。

 

 名前は“牛タン”から・・・

“義”は、私利私欲に囚われず、他人のために尽くすこと。

 すべきことをすること。 大義名分を持たない者はほろびる。

 

呪凶八狼士

礼師 (レイシ)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

仏教の巨漢戦士を実緑孔使が誘惑し仲間にした。

 萬人拳法の修行中、命を落としてしまうが、“陽の札”で復活する。

 

 名前はライチのなる木“レイシ”から・・・ いや、薬用植物(キノコ)の“霊芝”でも・・・

 “礼”は、人間関係を円滑にするための社会規範。

人間の上下関係で守るべきこと。

 

呪凶八狼士

智祖 (チソ)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

貴族出身の剣士を実緑孔使が誘惑し仲間にした。

 萬人拳法の修行中、命を落としてしまうが、“陽の札”で復活する。

 

 名前は“紫蘇”から・・・ “しそ”を“ちそ”と言う地域があると聞いて・・・

“智”は、ただ学問に励むだけでなく、道徳的判断力であることともされている。

 物事を知り、わきまえている事。

 

呪凶八狼士

信邪牙 (シンジャガ)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

漁師の強者を実緑孔使が誘惑し仲間にした。

 萬人拳法の修行中、命を落としてしまうが、“陽の札”で復活する。

 

 名前は“新ジャガ”から・・・

“信”は、言明を違えないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。

 言葉で嘘を言わない事、相手の言葉をまことと受けて疑わない事。

 

呪凶八狼士

忠華呑 (チュウカドン)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

呪術師を実緑孔使が誘惑し仲間にした。

 萬人拳法の修行中、命を落としてしまうが、“陽の札”で復活する。

 

 名前は“中華丼”から・・・

元は“五常(五徳)”だったモノから、“仁”の中で大事とされた考えが独立。

 “忠”は、自らを欺かず誠実なこと。真心。

心の中に偽りがない事、主君に専心尽くそうとすること。

 

呪凶八狼士

孝慈 (コウジ)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

古代戦国時代の忠実な兵士を実緑孔使が発掘した。

 “陽の札”で復活する。

 

 名前は“麹”から・・・

“仁”の中で大事とされた考えが独立。

 “孝”は、親孝行する事。

おもいはかる事、工夫をめぐらす事。 信頼すること。 人を欺かないこと。

 

呪凶八狼士

悌蜀 (テイショク)

細胞愚考案

 

 呪凶八狼士の1人。

実緑孔使の死んだ弟。

 “陽の札”で復活する。

 

 名前は“定食”から・・・

“てい”の付く食べ物が思いつかず・・・

 “仁”の中で大事とされた考えが独立。 “五常”から“八徳”に・・・

“悌”は、兄を尊敬して従うこと。 兄弟仲が良い事。

 

呪凶八狼士

 
 ん~ なんも思い浮かばない時は、顔に字・・・ マスクってことで・・・
 
 拉麺男は呪凶八狼士と対戦する。
獰教八卦拳士の様にマスクの下に札が貼ってあることを気付き、次々に札を剝いでいく。
 札を剥がされた呪凶八狼士は元の屍に戻るしかなかった・・・
猫荷鼓蛮が逃げようとするのを見て、拉麺男は脳裏に彼の逃げる場所が思い浮かんだ。
 「ここか!? “百歩神拳”!!!!」

「ぎゃぁ~!!」

 “空蝉の術”でかわそうとしていた猫荷鼓蛮の潜伏先をとらえた。

呪凶八狼士と猫荷鼓蛮を倒すと大男2人が襲ってきた。

 

勇青孟士 (ユウショウモウシ)

細胞愚考案

 

 “呪凶四天王”の1人。

元はひ弱な老人の姿だったが、“筋肉人参”を食べ巨人の超人となる。

 勇猛果敢。

 

 性善説、覇者と王者、易姓革命でお馴染みの孟子からインスパイヤー・・・ 嘘。

“勇将猛士”・・・ 勇ましく強い将軍と勇猛な兵士の意。

 三国志、孔明に7度も捕まった孟獲のイメージ・・・

 

黄害荀子 (コウガイジュンシ)

細胞愚考案

 

 “呪凶四天王”の1人。

元はひ弱な老人の姿だったが、“筋肉人参”を食べ巨人の超人となる。

 寺を襲って奪った釣鐘を改造して武器にしている。

 

 “郊外巡視”の洒落から命名・・・

『真・三國無双6』から“キン肉バスター”を使う呉の猛将、“黄蓋”からインスパイヤ・・・ 

 “性悪説”の荀子の要素が全く無いっ脛・・・ いや、“筍”と間違って兜に竹の子をデザイン・・・

 

 パワー殺法の2人に苦戦する拉麺男。

2人の連係を指示する者がいた。

 

澱粉朱子 (デンプンシュシ)

細胞愚考案

 

 “呪凶四天王”の1人。

呪術に長けているため、“筋肉人参”を食していない。

 

 “澱粉種子”の洒落? 洒落になってない・・・

種も“澱粉種子”や“脂肪種子”に分かれるんだそうです。

 理気二元論の朱子のイメージからデザインしたつもり・・・

 
呪狂四天王
 
 先ずは指示役の澱粉朱子を倒し、巨人の連係プレーを消滅させ、同士討ちを誘発させる。
3人を倒したところで、天天と実緑孔使が部屋に入って来る。
 「いやはや、賊を倒していただいて、感謝しきれません。」
穏やかに話す実緑孔使を見た途端、拉麺男の脳裏に老人の悪行の数々が思い浮かぶ。
 実緑孔使は拉麺男を騙そうと必死だったが、拉麺男は実緑孔使の言葉に耳を貸さなかった。
 先手を取り、天天を救出する拉麺男。
「ほう、拳法の腕前も確かなら、心眼もお持ちか? ワシの心の内が読めるようじゃのう?」
 そう言って、実緑孔使は懐から人参を取り出した。
 

筋肉人参 (マッスルニンジン)

劇場版『キン肉マンII世』の第2作目に登場

 

 海外から持ち込まれた貴重な人参。

食すと体格が変わるほど激変し、超人の力を手に入れることが出来る。

 

 コンプリートバルブの元ネタがマッスル人参なので豹か? ボルトマンの元ネタ(顔だけ)はバロン・マクシミリアンだし・・・

 
 筋肉人参を食べると、体が2倍に膨れ上がり、顔が回転してしまった。
 

実緑孔使 (ジツリョクコウシ)

細胞愚考案

 

 筋肉人参でパワーアップした“萬人拳法”の総帥。

素手でも武器を持った者を負かしてしまう実力者。

 関節を外し、ありえない体形になることが出来る。

 

 イマイチ、ボスキャラ感が出せなかったっす・・・

“逆さ絵”のネタをやりたかっただけ鴨?

 
 パワーで押されるも、なんとか実緑孔使を倒す拉麺男。
「“萬”が“蠍”の意味を持っていることを知っているか?」
 倒したハズの澱粉朱子が起き上がり、筋肉人参を食す。
見る見るうちに体が変化する。
 「筋肉にばかり頼っていては駄目だ! 呪術と融合させ、体を変化させねばな!!」
 

澱粉朱子 (デンプンシュシ)

細胞愚考案

 

 呪術を唱えながら筋肉人参でパワーアップした姿。

筋肉を特殊な鎧に変化させることに成功した。

 強力な右腕の鋏と伸縮する左腕の針が特徴。

勿論、呪術で毒も生成している。

 

 一応、蠍の化身のつもり・・・

全身鎧にすべきだった鴨?

 
 拉麺男は、何とか澱粉朱子を倒し、“呪凶”を壊滅するのだった。
高林寺に戻り、先代の天天老師に“陽の札”を貼り、復活させる。 拉麺男は、感謝され“巡礼札”をもらい、また“中国四十八ケ所巡”に旅立つのだった。
 
 お・し・ま・い・・・
 
 
 
 この記事は、2023年10月26日頃にアップしたものです・・・