移植手術から3年 | さほちゃんにっき

さほちゃんにっき

原因不明の難病 拘束型心筋症 を患い2012年に米国にて心臓移植手術を受けた女の子の記録

いつも娘の咲帆と私達家族を温かく見守ってくださりありがとうございます。

早いもので、移植手術から3年の月日が経ちました。3年目の受診も終え、特に問題はなく、順調であるという結果に安堵しています。これで突発的に起こるかもしれない拒絶の可能性は低くなり、安定したと考えられる様になりました。

結果を受けて、これまでのことを振り返り考えてみると思いつく言葉は「必死だった」との言葉が浮かぶばかりです。小さな娘を抱えて必死だった私が今日までこれたのは、私達家族を常に温かく見守り、支えてくださる各専門の先生方や、私達を快く迎えてくださる医療スタッフと関係者の皆様。同じように子供を持ち、私達の気持ちや立場を察して共感してくださる皆様や娘と私達を常に心配し気にかけて下さる方々のおかげだということを改めて感じ、沢山の人に支えて頂いたのだと、皆様のお気持ちがありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。病気になった事は娘にとって不幸な事なのかもしれないのですが、その分、娘は沢山の人に愛情を分けて頂き、娘が元気で毎日を過ごしていることを喜んでいただけていると感じ、本当に幸せな子だと痛感しています。経過は良く、突然の拒絶の可能性は低くなったのですが、感染症との戦いは変わらずに続きます。次は年月が経つとお薬の量も少なくなると聞いているのでその日を目標にこれからも娘と娘の中で生きる命の為に、この子の達の母として精一杯の愛情を持って守り育んで参りたいと、初心に立ち返り思いを新たにしています。


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娘自身は本当に元気です。最近は「面白い子だね~。」と言われることが多い気がします。大変活発で物怖じしない、誰とでもお喋りをする女の子です。私としては控え目な子にと思いますが、親の思い通りにはなかなか行かないもので、娘は娘らしく育っています。こんなに元気にしていただいてと娘のこのような姿を見るたびに感謝の気持ちが湧いてきます。何気ない日常が娘が笑うだけで幸せに満ちた時間となり、移植医療に恵まれた幸運にただただ感謝するばかりです。これからも娘と胸の中で生きる命が幸せで笑顔で暮らせるように、私達は二人を大切に未来に向かって育んで参ります。