プロ野球選手。
野球をしている者達が形成するピラミッドの天辺の存在だ。
磨き上げた技とテクニック、そして鍛えに鍛えた体。
わずか半年の間で150試合ほどをするのだから健康管理も大変だろうと思う。
昨年まで現役で活躍していた現巨人のコーチである木村拓也コーチが試合直前に倒れたのは多くの人が知っているニュースだと思う。
俺も驚いた。
驚いたし、すごくショックだった。
37歳といえば、俺と数えるほどしか年が違わないからだ。
人よりも体を鍛えている人であっても倒れてしまうことがあるのかと愕然とした。
くも膜下出血とは恐ろしい病なのだなと思った。
逆のことも言えるかもしれないと思う。
普段体を鍛えている人だからこそ、前兆ともいえる頭痛を我慢してしまった。
それが結果的に倒れるまで追い詰めてしまったのかもしれない。
もっと早く病院で診察をしていたら・・・とも思ってしまう。
しかし我慢してしまうのも分かるのだ。
時間が経てば治るからと思う。
これくらい病院に行かなくても・・・と思うのは、普段から体を鍛えている故の思いだと言えると思う。
俺にもそういう部分があるからだ。
よほどのことが無い限り病院に行こうとは思わないから。
妻と木村コーチのことを話していて、彼女が俺にこう言った。
「あなたは絶対無理せんでね。他人事じゃなかって思うけん。」と。
ストレスを溜め込んだりしないで、なにかあったら自分に話して、体調が良くないと思ったら病院に診せに行ってねと言う。
それも涙眼になりながら。
俺は大丈夫だと返事をすれば、だから余計に心配なんだと返された。
「あなたはいつも限界まで我慢しようとするから」と言われ、言い返す言葉が無かった。
分かった、絶対に無理はしないと返事をしたら、ようやく妻も納得してくれた。
健康な体でいる為には、体を動かして鍛えるのも大事だが、ストレスを溜め込まないことも同じくらい大事なのだそうだ。
今の俺はどうか?
溜め込んでいないとは言えない。
妻にも見抜かれている。
涙眼になって訴えてくる程だから。
健康には俺自身気をつけているつもりだった。
ただ精神的な部分は健康とは繋げて考えていなかったように思う。
我慢は、ある意味男の美学であるようにさえ思っていたのだから。
ストレスなどの精神的な部分も含めて、これからはもっと健康に気をつけようと思う。
もちろん自分の為。
そして、大事な家族の為にも。
木村コーチの回復を心から願う。
彼のような指導者が今後の野球界には絶対必要だと思う。
そして何より、守るべき家族があるのだから。
昨日の記事に多くのコメントとメッセージを頂きました。
持ちつ持たれつ、守り守られ、支えあうのが夫婦なのだというメッセージ、嬉しかったです。
ありがとうございました。
4月9日追記
木村拓也巨人内野守備走塁コーチのご冥福を心からお祈り申し上げます。