UEFA U-21欧州選手権 2015の予選ラウンドが行われた。
連覇を目指すスペインは、アウェイでオーストリアと対戦した。
A代表に招集されたイスコとコケは不在だが、前回大会の優勝経験者を6人擁し、下の世代からも93年生まれのスソやヘセ、94年生まれのオリベルやデウロフェウなどの超逸材を招集したスペインは、2分、カルバハルが決めて先制する。12分にはスソのクロスをセルジ・ロベルトが折り返し、モラタが押し込んで追加点をあげると、17分にはカルバハルからの浮き球のパスを、裏に抜け出したモラタがヘディングで合わせて3点差とする。20分、GKパチェコのミスもあり、CKからカインズに得点を許したが、前半アディッショナルタイム、高い位置でボールを奪うとモラタがドリブルで独走。DFを振り切って左足でシュートを流し込み、前半だけでハットトリックを達成した。
後半、カルバハルのオウンゴールで1点を返されたスペインだが、86分、再びモラタが決めて突き放す。さらに終了間際にもカルバハルのクロスから途中出場のヘセがボレーを叩き込んだ。
4得点と大爆発の前回大会得点王モラタの活躍などで6-2で圧勝したスペインが、好スタートをきった。
前回大会準優勝のイタリアはホームでベルギーと対戦。この世代の中心であり、すでにA代表の常連であるエル・シャーラウィとヴェッラッティが不在のため小粒感が否めず、前回大会経験者もGKのバルディとキャプテンのビアンケッティのみのイタリア。
一方のベルギーは、アンデルレヒトでトップ下に君臨するプリエトやスタンダールのムポク、大型補強をしたモナコで開幕からスタメンを張るカッラスコが先発。さらに兄以上のテクニックを持つとされるトルガン・アザールや、チェルシーのルカクの弟であるジョーダン・ルカク、マンU所属のベルミイルなども招集され、タレントの質と量ではイタリアを上回る。
試合は39分、CKからビアンケッティがヘッドで合わせたボールを、バットッキオがコースを変えてイタリアが先制する。しかしベルギーも47分、左サイドを抜け出したカッラスコの横パスをアザールがダイレクトで叩き込んで同点とすると、52分、CKをマランダがボレーで合わせて逆転する。
さらにアディッショナルタイムにカッラスコがダメ押しとなる3点目を決めたベルギーが3-1で勝利し、グループ9の首位に立った。
敗れたイタリアは黒星スタートとなった。