まさにタイタニック号!! オランダU-19代表の実態 | FUTURE of FOOTBALL

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UEFA U-19欧州選手権 2013 グループA  2013.7.23
オランダ 1-4 ポルトガル
(オ) Vloet 90+1
(ポ) Guedes 32 , 89、L.Silva 73、Horta 87 



 87分、軽く足を出すだけの中途半端な対応。89分、誰も競りに行かず、フリーでヘディングシュートを許してしまう緩慢な守備。0-4とされたオランダに、U-17欧州選手権を連覇した面影は、はなかった。



 前半はポルトガルに主導権を握られた。最終ラインはズルズル下がって低くなり、クリアするのが精一杯。ほとんどパスをつなげず、中盤でのボールロストから先制点を献上してしまった。攻めても、サイドからの単純なクロスばかりでまったくチャンスは作れなかった。



 後半、守備に難のあるポルトガルの左SBを徹底的に狙う。 BasacikogluとTeteを起点に右サイドから攻撃を仕掛けて、流れをつかむ。CKからも何度か決定機を迎えたが、フィニッシュの精度が低く決めきれない。




 そして73分、Van Der Hartの軽率なパスミス。バックパスの処理にもたつき、無理につなごうとした結果、ボールを奪われて追加点を許してしまった。これで集中が切れたオランダは、終盤にも立て続けに失点し、大敗を喫した。



 なぜオランダは大敗したのか?



 原因は2つ。精神的な脆さと主力の不在である。



 予選のキプロス戦。先制を許したオランダは、その後猛攻を仕掛けたが、得点を奪えず。枠内シュート1本の相手に0-1で敗れた。初戦のリトアニア戦では、2点のリードを守りきれず、同点に追いつかれてしまった。失点に動揺してしまい、良いパフォーマンスが出せなくなってしまうのである。



 タレント不足の影響も大きい。今夏、キャプテンのレキクはマンCからPSVへレンタルされ、11年U-17欧州選手権MVPのエベシリオもアーセナルからトゥベンテへ移籍。チェルシーのアキーにはフィテッセへのレンタル移籍の噂がある。予選でチームのセンターラインを務めた3選手が、クラブでのプレシーズンを優先して大会への参加を辞退した。さらに、フィルヘナとデパイはすでにU-21に招集済み、ボエティウスも怪我。この年代で逸材と呼ばれる選手のほとんどを招集できず、チームを引っ張るリーダーがいない。



 「我々は成熟しておらず、いつもミスをする。オランダの若い選手たちは、またチャンスを得られると思っているが、U-19ではそうはいかない。」大会前、ファン・ズワム監督も心配していた不安を露呈してしまったオランダ。


 中心選手がいないバラバラのチームは、まさに“沈みゆく船”である。次戦の相手は、今大会ここまで2連勝の“無敵艦隊”スペイン。



オランダの運命は果たして…