最近、インスタで紹介されていたフォカッチャやパンを作るようになった。
ドライイーストに砂糖とぬるま湯を入れて、そこに強力粉を入れて混ぜ、生地を発酵させる。
そうやって焼いて食べる。卵アレルギーだが、卵を入れてないし、保存料なども入れてないから安心して食べられる。
そうして何回か焼いて、食べて、わかったことがある。
まず、スーパーで売っている1キロ200円程度の安い強力粉で焼いても、生地自体にあまりおいしさを感じない。
米でも、ブランド米じゃなければイマイチというのと同じ。
美味しいパン屋は、それなりにいい小麦を使っているんだろうなと思った。
そして、これが大きなことだが、米の底力を知った。
米は、研いで水を入れて、炊くだけ。それだけで甘くて美味しい。
それに引き換えパンは、小麦粉に砂糖を入れ、塩を入れ、イースト菌など入れて発酵させて、ようやく食べられる。
砂糖も塩も必要。
しかしほとんどのパンは、ここに卵や乳分、バターなどの脂分も入っている。
それでようやく、米に水を入れて炊いたご飯と同等。
米ってすごいなと思った。
それなのに日本では、米よりパンの消費量が上回るようになった。
欧米では、弁当箱がブームになり、おにぎりもブームになっているというのに、日本では米食を誇りに思うこともない。
このあたりに今の日本の弱さがあるように思う。