今年から特例で抜擢された漁場監視員、私の担当は経歴を買われて丹沢の上流域
シーズン序盤は無券者も多かったが、徐々に減りつつある傾向に安堵している。
上流に監視員がいなかった時代はと考えると、それは恐ろしい事だ。
そして10月14日を迎え、相模川水系の遊漁期間最終日にパトロールに向かった。
まずは宮ケ瀬ダムより上流の中津川上流域に2名のルアーマンがいたので
声をかけた、私のことを知っている方のようだ、日釣り券、フィッシュパス
でした。しばし談笑をしさらに上流へと車を走らせた。
こちらは本谷川上流域、こちらには一名のフィッシュパスの遊漁者が
楽しんでいた。
こちらは塩水川、こちらには餌釣師の方が年券でした。そして衝撃の話を
聴くことになる、なんとリリース派の餌釣師の方で、しかも凄腕だ。
今年は大イワナを何本も釣りあげているという。全てリリースしているそうで
魚籠も持ち帰る袋も持っていない、しばし話を聞くとフライやルアーの方と
同じような思想を持たれていた、魚と対峙することが一番楽しい訳であって
食べる事への執着はないと言う。思わず私は言った、是非あなたのような
餌釣師が世の中に増えるようにして欲しいと、仮にCR区間が拡大しても
あなたのような餌釣師も除外されてしまう世の中だ、いつの日か餌釣師も
CRを存分に楽しめるような、餌釣りの世界を作ってほしいと。
この餌釣師の方は、もちろんエキスパートであり針はスレ針を使用している。
乱獲の如く何十匹も持ち帰る釣り人は餌釣師に限ったことではなく、事実
ルアーマンにもいる。だけど割合的に餌釣師のマナーというかモラルの低下が
一括りにされてしまうと思うと、こういったリリース派の方に申し訳なさを
感じずにはいられなかった・・・・・
帰りにはN川やT沢にも立ち寄りパトロール終了となった。