おとなげない大人
初めての薪能を堪能!
こんにちは。
相模の風THEめをとのダンナ
いしはらとしひろです。
15日に薪能を初めて見た。
いや、能や狂言を生で見るのが初めて。
しかも大好きな寒川神社の境内で夜、焚き火に照らされて見る能です。これは燃えるなぁ。
この能は神社に奉納する神事として行われていて、昭和45年から毎年続いているそうです。
初めて見る能はセリフがよくわからない(笑)
まあそりゃそうですよね。
昔のままの言葉遣いだし、今の歌とは表現方法が全然違うし。
でもバックの音楽と〜太鼓が三つと笛と謡〜演者の動きや舞でなんとなくはわかる。伝わってきます。
ミュージシャンなので、やはり音楽にも気を取られます。
いわゆる雅楽なのですが、ロングトーンが多く、音階も普段接しているものとは全然違います。
日本古来から伝わってきているものなのに、そしてある程度は耳にしているものなのに、こうして生で聞くと、なんとも不思議な音楽に聞こえます。
これが民謡や長歌なら、ある程度は理解可能なのですが。
こういう種類の雅楽は、面白みを理解する回路がまだ備わっていないのでしょう。
でも、ここに浸っていると気持ち良い。
野外の夕方ですので、蝉やコオロギの声とも重なります。
これがまた良かった。
虫の歌も込みで、不思議な音楽を奏でていました。
二幕目には狂言をやったのですが、演ずるのは野村萬齋さん。
ドラマや映画などでもお馴染みですが、やはり本業!そして生は違います。
野村さんの動きの滑らかさ、というのは映画などで見てなんとなく気になっていましたが、能をやっていて独特の身のこなしを身につけているのも大きいのだろうなぁ。
最後の演目は「葵上」
源氏物語のエピソードですね。
源氏物語はちゃんとは読んでいないけれど、葵上の話は知っているので、ここは言葉が聞き取れなくともおよそのことはわかりました。
これは嫉妬にかられた六条御息所の生き霊が、光源氏の妻 葵上を呪うという、かなり怖い話なのですが、呪う方にだって事情もあれば哀しみもある。
御息所の生き霊は途中から般若面をまとって怒りと哀しみを表しています。
しかし能面ってすごいですよね。
面の顔自体は変わらないのに、ちょっとした角度や光の加減で、とても豊かな感情を現す。
僕のような初心者にも、それが伝わってくるのがすごいなと思いました。
御息所の霊が、調伏に来た修験者の祈祷に負けて、去って行き舞台は静寂に。
そこにかぶさる蝉の声。
ここはグッと来ました。
深く理解はしていないかもしれないけれど、でも感動。
今年の春先に歌舞伎を見ましたが、この令和六年に鑑賞面でやりたいこと。
歌舞伎を見る
能狂言を見る
これで一回は見ました。
あとひとつ。
色々問題も起こしてしまったようですが、「宝塚を見る」です。
秋のどこかで宝塚を♪
やったことのないことはたくさんあるけれど、なるべくチャレンジして行きたいですね。
もちろん音楽面でのチャレンジも。
楽しみだぁ♪
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めをとの出番は16時50分〜