「ありがとう」~震災の夜にとぼとぼ歩いて帰った リクエスト大会曲紹介 | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

【相模の風THEめをと リクエスト大会
〜 「ありがとう」紹介】
3月21日(日) 相模の風THEめをと リクエストライブをやります。

現時点では、配信とリアルライブの二本立てで考えています。
そのリクエストライブをやるための曲紹介です〜。

今日は「ありがとう」を紹介します。
CD「ありがとう そして ここから」に収録。
演奏映像はこちらから。


この曲は2011年の4月に作った曲です。
その直前に東日本大震災がありました。

自分自身の被災とはとても言えないような、でも心細さと不安な夜の気持ちを、歌にしたものです。

この日、僕はソロライブのために、小田急線で新宿に向かっていました。めをとはすでに結成していましたが、2011年まではソロ活動と並行していたのですね。
電車が新百合ヶ丘に着いた時に、車内放送が入りました。
「地震発生のためにしばらく停車します」
今思い起こすと、おそらく新百合ヶ丘駅に到着するかしないかくらいの時に、あの大地震が発生したのですね。
そして電車は揺れを吸収するような構造になっています。地震で揺れているという感覚はなく、車内放送でやっと地震が起きたと分かり。でもそれが津波を伴うような大地震だとは夢にも思わず。

15分くらい経って再び車内放送で「大地震発生で車両及び線路を点検しています。停車は長くなりそうです」というような放送があり、その時初めて「大地震ってなんだ?」と、携帯でニュースなどをチェックしたらびっくり。

その時は東北の惨状も知らず、まず自分がライブ会場に行けるのか?それとも帰った方がいいのか?電車はいつ復旧するのか?なんて事の方に気を取られていました。

結局その日のライブは中止になり、電車も動かず。

夕方4時半頃、当時の町田市の自宅まで歩いて帰る決断をしました。家まで10キロから15キロの間。(後で地図で見たら12キロくらいでした)
この日はまた、風が強くて冷たかった。
駅のそばのコンビニはパンやカップ麺の類は、その時点で在庫はちょっと。そのことにもびっくりしました。
少しでも楽に歩けるように、そのコンビニで毛糸の帽子と軍手を購入。
その時はギターケースも、今の背負うタイプではなく、手持ちのギターケースでしたから、長い距離を歩くのは結構きつかった。

そんなことを当時のmixiで呟きながら、停電で街灯も消えている鶴川あたりの道を歩き。途中、すれ違う人もなく、なんとも寂しい気持ちで暗い道を歩いていて。
途中、2キロぶりくらいに現れたコンビニであったかい缶コーヒーを買って、mixiを見たら、たくさんの方から「気をつけて」とか「頑張って」なんてコメントが入っていて。
それが本当にありがたく、励まされました。

風はかなり冷たく、歩くのも結構大変だったけれど、あのコーヒーの暖かさとみんなの気持ちの暖かさに、すごく励まされました。
徒歩3時間で帰宅。

もちろん僕の経験したことなんて、大変なうちに入りません。
帰宅後に見たテレビで東北の惨状を知り。

その1ヶ月後くらいにできた曲が、この「ありがとう」でした。

CD「ありがとう そしてここから」 こちらから
ご購入できます。

今日紹介の「ありがとう」
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めをとの全曲リストは こちらから
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ここから3月まで、レパートリー曲を紹介していきますので、たくさんのいいねやコメントを、お待ちしています。