人は物語を求める | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

よろこび製造所へようこそ!
相模の風THEめをとのダンナ
いしはらとしひろです。

人は物語を求めている。

物語なしにはいられない。


え?

いや私は小説もテレビドラマも

好きじゃないし

滅多に見ないけど、そういうものは。


という人だって

きっといることでしょう。


しかし、そういう人が

物語と無縁かと言ったら

そんなことはない。


たとえば誰かの噂話とか。

家族に伝わる、

そうだな、爺ちゃんの

もはや伝説と化した逸話とか。


そう言ったものを耳にして、

意図しないまま、

自分の中に澱のように沈殿していく。


僕は物語というものが大好きで

それも、小説、という形式を

とったものが好きで、よく読む。


あとは歌かな。


世の中には

「小説なんて、

どうせ作り事なんだから、いらない」

という人もいるが、一言

「かわいそうに」で済ませておこう。


作り事ではあるが

そこにしかない真実、は

厳然と存在する。

もちろん優れた作品には、

ということにはなるけれど。


素晴らしい物語に出会うと、

物語の楽しさ、凄さはもちろんのこと、

その作者に対して、

こんな深いところまで降りていけるって、

物語を作る人はすごいなぁ、

という感興にも覆われる。


凄いことなのだ。


物語は色々と形を変えて

大昔から脈々と続いている。


それを受け取って受け継ぐ人がいる。


語り継ぐ人がいる。


数年前、「語り部の末裔」という

歌を作ったが、

僕の中にも縄文由来の、

語り部の血がきっと流れている。


物語の中の「大事なそれ」を

あなたに渡すために。


僕は音楽をやっているので

歌、という形をとっているが

それはある意味物語でもある。


あなたに渡しますので

受け取ってもらえると

嬉しいです。