仙台に魅かれたわけ~初めて歌った時はこうだった | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

【仙台に魅かれたわけ】

仙台で初めてライブをしたのは、2010年のとっておきの音楽祭でした。

かみさんがその前年参加して『すごく良かった』という話を聞き、それもどうやら、音楽をやめよう、くらい思いつめていたのを この音楽祭に出たことによってふたたびやる気が出てきたとのこと。

そこまでの何かをかみさんに与えて音楽祭なら、そりゃ興味もわくじゃないですか。

 

初めての音楽祭参加の時、僕はボロボロに疲れていました。

前日の夕方まで、人のレコーディングにエンジニアとして参加して、その夜に仙台にすっとんで行って、物理的に疲れていたというのもあります。

そして僕もかみさんほどではなかったにしても、いささか音楽することに疲れていたというのもありました。

その少し前にソロシンガーいしはらとしては、初のワンマンライブを終え、なんか一区切りと言う気持ちと、じゃあ、ここからどうやって行ったらいいんだろう?別に特に人気があるわけでもないし、人から必要とされているのかなぁ?などという、まぁ人前で音楽をやっている人ならたまに(あるいはしょっちゅう)持つ疑問です。

 

とっておきの音楽祭の僕の初ステージは朝の10時35分からでした。よく覚えてるな。場所は一番街のアーケードの中、DATE1というコミュティFM局の前。持ち時間は20分くらい。朝早い時間でしたから、さすがに人通りも多いとは言えません。

多分4曲くらいやったと思います。

7~8人くらいは足を止めて聞いてくれていたという記憶があります。

もちろん一生懸命歌いました。

「からっぽになったその日から」「よろこびのうた」をやったのは覚えています。

歌い終えてギターを片付けている時、会場整理をしていたボランティアの、おそらくは学生さんから「今の歌、感動しました。」と言っていただけました。出演者に対する単なるねぎらいではなさそう。その真面目な表情に、真摯な言葉に、僕は「ありがとうございます」と言うのが精いっぱいでした。

 

別に自慢したいわけではないのです。

ただ、この言葉が「歌うこと」にちょっと弱っていた心に、じわじわとしみこんできたのです。ああ、ここまで来て歌ってよかったなぁって。そして彼には届いたんだなぁ、って。

 

とっておきの音楽祭は、何度も書いているように障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しもうというイベントです。

僕のすぐ後に出てき方が、車いすのミュージシャンでした。カリンバを独奏しました。

その方の演奏から、ものすごくソウルを感じたのです。

伝えようという気持ちがビンビンあふれている。

今の僕ならすぐ話しかけに行くでしょうが、その時のちょっと疲れた僕は、その感動を心にしまっただけでした。

 

彼の演奏が『車いすに乗っている人だったからすごかった』というわけではありません。

でも、音楽にはその人の生活やそこまで来た背景、なんてものもにじみ出るものだから関係ないわけでもない。

でも、その方の演奏を聴いて『とっておきの音楽祭』が掲げているものが少し腑に落ちてきたのです。

あ、これは遠くてもまた来たい音楽祭だな、と思った最初のガツン、でした。

そこで感じたものが、毎年途切れることなく仙台へ向かう僕の原動力です。

 

 

いよいよ二週間後、仙台で田宮俊彦さんとのツーマンライブ、そして『とっておきの音楽祭』です。7年かけてつないできたものを、また今回で少し大きくして見せたいと思います。

 

6月3日(土)

仙台Café B.B.

仙台市 泉区泉中央1-37-9 Layla B1F

地下鉄いずみ中央駅より 徒歩7分

19時開演 2000円(ドリンク込)

出演 田宮俊彦 相模の風THEめをと

出順は当日お客様の前で決めます。

イベントページはこちら

https://www.facebook.com/events/659629380905115/

 

6月4日(日) 

とっておきの音楽祭in仙台

相模の風THEめをとwith美和

15時頃から 一番町三越前