内閣府HP 経済財政諮問会議 会議情報一覧
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/index.html#tab1001
甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/1001/interview.html
新自由主義がぎっしり詰め込まれた内容になっています。
会見要旨から幾つか気になる部分を抜き出してみます。
以下、『 』内は上記ページから引用
『麻生財務大臣から、
「平成27年度予算では、政府の経済運営に対する市場の信認をきちんとしていくためには、プライマリーバランスは重要な要素である。そのために、予算の査定や歳出削減を行う必要がある。その中で社会保障は踏み込んだ議論を諮問会議でしていただき、予算に反映させたい。2020年の先を見据えてという指摘はごもっともである。諸外国の財政再建が進んでいく中で、日本でもきちんとしていく必要がある。受益・負担についての御指摘もごもっともであり、諮問会議での議論を査定に反映させていきたい。」
』
『同じく民間議員から、
「非社会保障分野は全体として横ばいないし物価上昇分程度の増加に抑制せざるを得ない。それ故に重点化・効率化を図り、真に重要な支出に振り向けることが重要だ。公共事業によるクラウディングアウトについては、国の事業が民間の事業だけでなく、地方自治体の事業をクラウディングアウトする可能性にも注意が必要である。」
』
『私から、
「今夏の天候不順の影響は、2千億円~7千億円程度、GDPを押し下げる効果があり、中間値で言うと四半期で0.4%ポイント押し下げる。これを年率換算すると、1.6%ポイントを押し下げるということ。これは、内閣府が様々なデータを分析して、一定の仮定のもとに試算をしたものである。」
という報告をしております。
もう一点、「実質所得と支出の関係であるが、実質所得が下がったことが消費に影響があったのではとの指摘があるが、パラレルに下がっているとは言えない。データの数がそう多くはないが、30代の子育て世代では収入がそれほど下がっていないが支出を下げている。これは防衛的なことだったのではないかと思うが、世代別などみると一概に消費が減っているとは言えないということである。」
民間議員から、
「気候の影響については、このままずっと減り続けていくわけではないと思われる。」
同じく民間議員から、「7、8月の天候不順の影響はこれより大きいと思うが、過度に悲観する必要はない。」
高市総務大臣から、「天候要因が大きいと認識を持っておくのは大事である。」
民間議員から、
「この天候要因の押し下げ効果は、年率換算で1%ポイント以上なので、マインドへの影響等も含めて、天候要因は小さくないと考える。ただ、天候要因もあるが、自動車の落ち込み、子育て層、中小企業、地方の数字等が良くないのは実質所得の落ち込み等が効いているのではないか。」
同じく民間議員から、「あるエコノミストは現状の景気は風邪を引いている状況であると表現している。体質は改善しているが、天候と実質所得が目減りをして体力が落ちている。肺炎にしてしまわない手だてが必要。カンフル剤を打てばいいのか、賃上げ等体質改善の施策を優先するのか、政策の選択肢を考えないといけない。天候の一時的な要因だからと安心するのは危険。日銀総裁から短観の見方を教えてほしい。」
』
『<天候不順の影響>
(問)天候不順の個人消費への影響試算が今回出たわけですが、これについての大臣の感想をお願いします。
(答)内閣府の総力を結集して、算定をさせていただきました。幅がありますが、四半期ベースで、7-9月期でいいますと、0.4%GDPを押し下げると。4倍して年率換算しますと、1.6%押し下げるということです。7-9月期の民間見通しが4%です。これが仮に天候要因を加味したものであるならば、天候要因がなければ5.6%ということになるということでありますし、天候要因を加味していないのであるならば、それは2.4%になるということだと思います。天候要因が経済に与える影響というのは、あまり断定的には言えないのです。消費行動にどういう影響を与えるか。家電はかなりリニアに天候と売上げが直結しているようですけれども、テーマパークへの人の出はあまり天候と関係ないとか、あるいは、自動車はそうリニアに天候要因と売上げが直結をしてないとか、いろいろな要素があります。ですから、なかなか断定的には言えないので、それで幅を持って、このぐらいの影響があるのではないかということを試算させていただきました。
(問)この天候不順の試算ですけれども、数字自体も幅があるということですが、それなりのインパクトがあるというふうにお考えなのか。その上で、これが一時的なのかどうか。月例経済報告では緩やかな回復が続くということですけれども、それについての見方が特に変わってないのかどうか教えて下さい。
(答)意外と天候要因はかなり影響しているなという感じがいたします。民間議員の中から、「自分の業界からしても、実は天候要因というのはこんなものではないと思う。ということは、天候要因が外れると、成長軌道に返ってくる力も、ばねも強くなる。だから、むしろ悲観的になる必要はない。」というような発言もありました。
・「市場の信認」の定義とは何か。
・財政再建をしている諸外国として、具体的にどの国を意識しているのか。その国の経済政策は国民の困窮や政情不安定を引き起こしていないか。
・民間の金融機関が金利0.1%の日銀当座預金の残高を積み上げているような経済状況において、クラウディングアウトは起こり得るのか。起き得るとしたら、具体的に政府がどの程度の国債を発行するとクラウディングアウトを引き起こすのか。
・天候不順の影響が繰り返し強調される一方で、消費税増税の影響について会見要旨で触れられていないのは何故か。
国土交通省 建築着工統計調査(時系列表) 月次-2014年8月
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001127285&requestSender=estat
『8月の新設住宅着工は, 持家, 貸家, 分譲住宅がともに減少したため, 全体で減少となった。』
『1.総戸数
○新設住宅着工戸数は 73,771戸。
・前年同月比 12.5%減, 6か月連続の減少。
○新設住宅着工床面積は 6,315千㎡。
・前年同月比 16.9%減, 7か月連続の減少。
○季節調整済年率換算値では 845千戸。
・前月比 0.7%増, 先月の減少から再びの増加。』
↑
「記者発表資料」から引用
2ページ目のグラフや3ページ目以降の表にも注目です。
厚生労働省 毎月勤労統計調査 全国調査 月次-2014年8月
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/page-4.html
『1 賃金(一人平均)
所定外給与は1.8%増加し、きまって支給する給与は0.7%増の260,988円 となった。現金給与総額は、1.4%増の274,744円となった。
実質賃金は、2.6%減となった。』
↑
「概況(平成26年8月速報) 」から引用
総務省 家計調査(最新結果速報)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001044625&cycleCode=0&requestSender=estat
『二人以上の世帯
・消費支出は, 1世帯当たり282,124 円
前年同月比 実質 4.7%の減少 名目 0.9%の減少
前月比(季節調整値) 実質 0.3%の減少
・消費支出(除く住居等※)は, 1世帯当たり247,555 円
前年同月比 実質 3.4%の減少 名目 0.5%の増加
前月比(季節調整値) 実質 2.1%の増加
・勤労者世帯の実収入は, 1世帯当たり463,810 円
前年同月比 実質 5.4%の減少 名目 1.6%の減少』
↑
<家計収支編>平成26年(2014年)8月分速報(平成26年9月30日公表)の「結果の概要」から引用。
経済財政諮問会議のページに戻って資料を見ておきます。
第16回会議資料:会議結果 平成26年
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/1001/agenda.html
↓
資料2 景気の現状について(内閣府)(PDF形式:566KB)
やはり天候が強調されていますね。