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チャンネルAJER更新しました。
「国策金利が世界最低の日本国(前半)」三橋貴明 AJER2024.8.27
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

立民代表候補に積極財政議連が公開質問!「日本は財政破綻する?」回答がコチラ [三橋TV第915回]三橋貴明・saya


https://youtu.be/7mslRE9Pe20

【緊急】岸田首相が“高市潰し”に動いた件について解説します。法治国家としてあり得ない事態が起きました。

石破茂氏が総理になると岸田政権の劣化コピーになるので解説します。
 

 はい、自民党総裁選挙も終盤に差し掛かりました。皆様、是非とも、
 

【緊急討論】高市早苗大臣の展望〜経済政策どうする?徹底的に深掘りしました(総裁選特集 高市早苗×藤井聡×三橋貴明)


https://youtu.be/5Ly3UUaYRhM


 その他、総裁選関連動画の拡散へのご協力をお願いいたします。党員票は、今連休で決まるでしょう。

 8月の消費者物価指数が発表になりました。


 ご存じの通り、岸田内閣は電気代、ガス代に対する補助を5月使用分で打ち切り(やがった)、8月から慌てて再開しました。


 結果、7月の電気・ガス代分により、8月のCPI(消費者物価指数)が上昇することは予想されていました。

8月の消費者物価、2.8%上昇 4カ月連続で伸び率拡大
 総務省が20日発表した8月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が108.7となり、前年同月と比べて2.8%上昇した。4カ月連続で伸び率が拡大した。コメやチョコレートなどの食料や電気代が上昇した。
 QUICKが事前にまとめた市場予測の中央値は2.8%の上昇だった。(後略)』

 全体の重要な物価指数、すなわち「総合消費者物価指数」「持ち家の帰属家賃を除く総合」「食料(酒類除く)及びエネルギーを除く総合(コアコアCPI)」の三つをグラフ化しました。

【日本の物価上昇率(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_93.html#Infla
 

 

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お待たせいたしました!
特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(後編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 コアコアはあまり伸びていないにも関わらず、総合と持ち家が伸びている。つまりは、外国からの輸入物価上昇の影響が大きいということです。


 実際、電気代は対前年比+26.2%、ガス代は+11.1%です。


 わたくしも、8月(7月使用分)の電気代を見て、目を疑いました。見たことがない金額でしたよ(要は高い)。


 8月使用分から、政府の補助が復活したため、多少は下がるでしょうが、いずれにせよ持ち家の帰属家賃を除く総合が+3.5%というのは大きい。


 つまりは、名目賃金が+3.6%にならなければ、実質賃金は上がらないという話になります。


 また、食料品価格の上昇も続いており、コシヒカリを除くコメは、対前年比約30%の上昇。比較が可能な1976年以来、最大の上昇幅でした。コシヒカリも25.6%の上昇。コメ類全体としても半世紀ぶりの上昇幅となった。


 コメ価格の上昇は、昨年夏の猛暑による流通量の減少や、新米流通前の家計の買いだめ(つまりは、主犯は我々)によるものです。


 チョコレートも原材料価格の上昇によって12.77%の上昇。こちらは、主要産地アフリカ西部の天候不順(及びその他の理由)により供給が減り、相場が高騰した「カカオショック」によるものです。


 いずれにせよ、これまで「安く、普通に買えたもの」が、今後も買えるとは限らない。


 ならば、どうすれば良い? もちろん、実質賃金(実質の所得)を引き上げるのです。さもなければ、国民を救えない。


 そのためには、
1.政府が計画的に需要を拡大することで、企業の生産性向上の投資を誘引する
2.株主資本主義を是正し、企業が労働分配率を引き上げることが可能な環境をもたらす
3.消費税を廃止し、物価を(実質的に)引き下げると同時に、社会保険料減免で実質の可処分所得を増やす
4.主だった輸入品に対する政府の助成を増やす
 これしかない。


 理由は、そもそも実質賃金は「生産性」「労働分配率」「消費税」「輸入物価」により決まるためです。


 別に、細かいミクロ政策が変わっても構いませんが、実質賃金がそもそも上記四要素によって決まる以上、政策の大枠は変わらないのですよ。


 まだ、時間があります。自民党総裁選挙に立候補している皆さん。実質賃金を引き上げる「具体的な政策」について議論して欲しい。

 

「具体的な実質賃金引き上げの議論をしろ!」に、ご賛同下さる方は、

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