勤務校で開墾した小庭 | 三重県の高校教員Nのブログ

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地理歴史・公民科の教諭が、日課のランニングや史跡訪問の様子等をレポート。

 2013年度から11年間、勤務した高校をまもなく離任します。目下、片付けや引継ぎ、通常のクラブ指導が続く毎日ですが、その傍らで、この11年間の振り返りを断続的に続けています。今後の仕事に資するものとするために。

 異動初年度から、校内の南向きの一角(2.8m四方)に、花園スペースをつくり、管理してきました。そこにひまわりを植えて楽しんでもらうだけでなく、そこで写真撮影を促し、その一部をその年の文化祭に出展することを目論んでの開墾でした。その目的は達成され、以降も11年間、一年も欠かすことなく、夏場にはひまわりを栽培してきました。

 直近の2023年夏は、ひまわりの生育がいまいちでした。花にも「連作障害」があることを生物専門の同僚職員から教えてもらい、目から鱗が落ちる思いでした。よく考えたら、当然のことですよね。

 それ以外の季節は、ひまわり以外の花や野菜を栽培しました。秀逸だったのは、日本史の教材として木綿を栽培したことです。ちなみに今現在は、鑑賞用にホウレンソウを栽培してきました。

 初期作業にのべ22時間を要したので、個人的に「22庭」と称してきましたが、まもなくお別れです。これだけ初期作業に時間をかけたのは、雑草地だったこの地点の除草だけでなく、土をふるいをかけて、もとの土も再利用しようとしたためです。客土もしましたが、もとの土の再利用は予想以上に労力を要しました。今となっては、懐かしい思い出です。そのような思い入れがあったからこそ、長く菜園経営を継続することができました。
 写真付きで、記録を残します。

 この「22庭」ほどではないですが、このほかに近接地に2か所、小さな花園も作っていました。同じ南向きです。ひまわりがメインですが、そのほかの花、野菜も育ててきました。開花や収穫時だけでなく、その生育過程を職員や生徒と確認し合う作業に、とても意味があったと自負しています。多くを学ばせてもらいました。

[写真は、勤務校の「22庭」ほか]
(2024.3.22撮影)