離任式に優勝盾を持込み | 三重県の高校教員Nのブログ

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地理歴史・公民科の教諭が、日課のランニングや史跡訪問の様子等をレポート。

 2013年度から11年間、勤務した高校を離任することになりました。
 去る3月21日(木)、修了式の後、離任式がありました。

 離任式に、写真の盾を持ち込みました。
 2か月前の1月29日(日)に行われた松阪市民駅伝飯南大会の優勝盾です。
 校内規定により、高体連および高文連主催の大会のものでないと、全校集会時の表彰や、学校の公式HP・ニュースコーナーへの掲載はさせてもらえないということで、「全校に披露するなら、ここしかない。」と考えたのでした。

 この場でお名前を出すのは恐縮なことですが、2000年のシドニー五輪の男子100㎏級で金メダルを獲得した井上康生選手が、その前年に亡くされていたご母堂の遺影をジャージの内側に隠して、表彰式に臨まれたことを思い出し、着想しました。
 私は紙製の箱の中に入れたまま壇上に上がり、離任のスピーチの最中に、おもむろに箱を開けて、全校の前で報告したのでした。

 この高校に赴任した2013年の11月からランニング習慣が始まり、一方で部活動指導は3つの文化部の顧問を歴任してきましたが、最後の1年だけ(2023年度)、陸上競技部の副顧問に名を連ねたのでした。陸上の場合は特に、学生時代に競技実績のある教員が顧問を担当すべきなのだと思いますが、40代から走り始めた市民ランナーがこの競技の顧問をすること自体、どこか不思議な思いでした。高体連主催の大会以外に、市民大会に出場することの意義を伝えてきましたが、飯南駅伝における大会新記録での優勝はこの一年間の集大成でした。
 披露する機会を確保できたことに、安堵しました。

 私の離任については、事前に陸上部の生徒には伝えていませんでした。  
 式典の後は、さすがに反応がありました。

[写真は、勤務校にて、第58回市民駅伝飯南大会(2024.1.29)の優勝盾]
(2024.3.22(離任式の翌日)撮影)