12月8日に、西山朋佳女流四冠と佐藤康光前会長との、朝日杯将棋オープン戦二次予選が将棋ファンの注目を集めました。

 

 この時点、西山四冠は男子プロを相手に8勝3敗と好成績をあげており、棋士編入試験の受験資格まであと2勝としていました。

 

 この対局に先立つ10月13日に、西山四冠のライバル里見女流五冠が棋士編入試験に挑みましたが、普段の実力を出し切れずに三連敗と、涙を呑んでいます。それほどこの壁は高く厚いのです。

 

 将棋界の歴史上、女性が棋士になったことはありません。

 

 囲碁界では、藤沢里奈女流本因坊や、上野愛咲美女流棋聖ほか、男性トップ棋士と互角に渡り合われているのとは対照的です。

 

 西山四冠の次局(男性棋士)は、3月8日の竜王戦6組、小山玲央四段戦が予定されています。

 

 小山四段も、アマチュア棋界で実績をあげた後、棋士編入試験に合格した苦労人で、東日本大震災では家を失われています。

 

 この対局は、二重の意味で、再び将棋ファンの注目を集めることでしょう。