高校から大学まで、シェイクスピアの世界を齧っていた私でしたが、ウン十年後にまたその世界に浸れるなんて。。。人生解らないものです😅 6月中旬から7月始めにかけて、そんな貴重なひと時を持てました そして教育は学校卒業で終わらない、生涯教育がとても有意義なことだとも体験しました。
イギリスの大学と大学院で文学を学んだアメリカ人の先生の、4回の特別講座に参加。まずはシェイクスピアのソネット(詩)が第一回目のクラス内容。ソネットとは独特なスタイルを持つ詩で、十四行から構成されます。元々はルネッサンス期のイタリアが起源のようです。その後ヨーロッパで発展し続けて、16後半〜17世紀始めにはシェイクスピアが自身のスタイルで、154編のソネット(詩)を書いています。14行詩の4行目までがabab と韻を踏み、8行目までcdcd、12行目までがefef、そして最後の2行、13行14行がggと韻を踏む独特なスタイルに加えて、iambic アイアンビック と呼ばれる強弱のリズムに乗せて読まれます
シェイクスピアが詩を書いていた時期はちょうど今と同じような状況であったのは興味深いです というのは、ヨーロッパでペストが蔓延していた時期で、劇場も閉鎖、シェイクスピアの持っていたグローブ座ももちろん休館が数年続き、この間は舞台で劇を上演できなかったので、戯曲を書いても仕方ない、とシェイクスピアは仕事の内容をシフトさせ、(この辺りの動きはさすがです 笑) 詩を書くことに没頭したんですね。シェイクスピアは1564年に生まれ(ヒトゴロシ、とゴロよく覚えて忘れませんね 笑)、1616年に亡くなっていますが、ソネット集が出版されたのは1609年だそうです。
クラスでは四編を取り上げましたが、それぞれ有名で、割と新しいハリウッド映画NOMAD(遊牧民)の中でも、女優がソネットの18番を吟じています。
英語自体が今のとは随分違うので、ネイティブが聞いても8割は解らない、と言ってました。(解らな〜い😹、と絶望する必要はないので、ホッとしますね ) 英語は古いですが、シェイクスピアの筆にかかると、何と美しいリズムと響き
という心地良さを感じます。
大学で英詩のクラスを取ったことがあって、ワーズワース、キーツ、バイロンなどの詩人の名前は覚えていても、詩の内容は?というと、「100%、記憶にございませ~ん😂」という情けない程の私の頭の中👤 シェイクスピアのソネットは習わなかったし、それに学生の時は、詩ってそれほど興味を持って取り組んではいなかった感じです。学生時代、英語でシェイクスピア劇を演じていた私ですが、ソネットの勉強は初めて
YouTubeを見ると、沢山の人がソネットの朗読をアップしていて、400年以上前の詩が永遠なんだなあ、と感動します。日常生活が、そんな芸術性のあるもので豊かになるなら素晴らしいことだなあ、と思い、一念発起 「SONNETを覚えます
😁」 昔は50件くらいの電話番号は頭に入っていたのに、今は携帯やスマホに登録しちゃえば電話番号覚えなくて良い。何かを記憶する、という機会がほとんどない現代、これじゃボケてしまう (いや、ボケつつある 笑) と言うことで、ソネットを覚えることにしました。18番は覚えたので、早速詩をイタリックでタイプして、それにデザインを加えて作ってみました
一編ずつ覚えたら、それぞれの詩をこのような形に作ってファイルして、一つずつ増やしていこうと。 詩の部分を拡大すると。。。
ソネット18番は愛の詩で、「そなたを (古語なので一応そんな雰囲気を漂わせて、 笑) 夏の日に例えようか いやいや、そなたはもっと美しく、穏やかだ。。。と始まり、いかに美しくても、時と共にその(肉体的な)美しさは失われるかもしれないが、そなたの夏は決して色褪せることはない、と展開し、人間が生きている限りこの詩は生き続け、そなたに生を吹き込む」と締め括っています。ちゃっかりと自作の詩を宣伝しながら(笑)、愛を謳っているシェイクスピアです😄
この特別講座の2~4回目は、歴史劇・喜劇・悲劇に触れました。一番馴染みのない歴史劇では、リチャード3世、ヘンリー5世を取り上げましたが、イギリスの王様の名前は同じ名前が続くので、誰が誰だか解らなくなってしまいます(笑) Netflixで其々の王様や王妃の映画を見たりすると印象に濃く残ってくれたりするので、今まで無知だった部分を新しい学びで満たしてくれたクラスでした。秋には特定の劇を取り上げ、オマケに演技を付けよう、と先生は意気込んでいますので、与えられた役になり切りますよ~