国立能楽堂で能鑑賞 | chopinのブログ

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知人から招待券が送られてきたので、週末は久しぶりの能鑑賞でした神社

 

入り口で手の消毒マスクは鼻までカバーすること、と指示があり、能楽堂内へ。座席は一席ずつ飛ばしてソーシャルディスタンスニヤリ

 

昨年はコロナパニックで、能の公演もなかったし、かれこれ3年ぶりくらいかもしれませんが、能楽堂内のピーンと張りつめた清浄な空気が好きですブルーハート  能に関して本当に初心者で、今回は招待状を頂いて観に来たのは4度目くらいで、「ウン、何か面白いかも」と初めて感じた私(笑)

 

長年のNY滞在中、ブロードウェイでミュージカルや劇、リンカーンセンターではオペラ、とそっち系のてへぺろ芸術ばかりに浸ってきた私ですが、日本人としてやはり日本の物も知ってないとねー、と変化があり、去年からコロナ騒動?をきっかけに、外国に出ない代わりに目は母国に向き始めて、ダンナと古都金沢、京都、そして今年の春は小田原城。。。と日本の文化伝統に触れる機会も倍増。アメリカと比べたら長い歴史がある国だから、あまりにも知るべきことが沢山あって、外国に行っている暇はないわ、という感じになっています爆  笑

 

能はセリフがゆ~っくりなので、解説を読みながら鑑賞できて良いですチョキ というか、それが無いと、何が何だか意味不明で理解不能となります。狂言はこの解説が無くて、いつもは面白くて笑えるのに、今回の演目は、年配のおじいさん役の方のセリフが聞き取れなくて(笑)、結局何だったのか。。。という始末(泣) 面白くて解り易い狂言だと良いのだけど、そうでないと解説無いからキツイガーンと認識しました。近くに座っていた男性も、「老人役の役者の声が聞きづらかったね」と奥さんに話していたので、私だけじゃなかったんだー、とちょっと安心しましたニヤリ

 

先日アメリカ人で英文学を専攻していたという方が、シェイクスピアを読んでも(古語だから)解るのは4割くらい、と話していましたが、今回の狂言に関しては私は9割解らなかった感じです笑い泣き

 

謡の方達は、いつもと違うのは、鼻の上に黒いフンドシみたいな(失礼!笑)、いや黒いギャルソンエプロン(と言った方がイメージが良いですね ニヤリ)みたいなものを付けている。頭の後ろで紐で留めているみたいだけど、コロナで気の毒にもこんなものを付けなくてはいけないんですねショボーン 楽器は笛、小鼓、大鼓、太鼓で、音楽を奏でるというより、演者、謡との調子を取る役目のようです。楽器を弾きながら、ヨ~、とかオ~とか、そして時々ヨーデルのようにファルセットも混じる、と言った、西洋の舞台では皆無のメソッド(笑) どこからこういうのが始まったのかなあ、ととっても不思議な感じで見ていました。謡の人達は右に2列に並んで正座のままで、慣れているとはいえ、西洋の舞台と比べると、全くの「静」。 西洋・東洋は何故もこんなに対照的なのだろう、と改めて感じた次第 おにぎりorステーキ

 

能の演者の動きも西洋に比べたら、無に等しいくらいで(笑)、一メートル歩くのに何十秒も掛けて「ソロリソロリ」と。何故これほどまでに動きを最低限にするのかも、とっても不思議。不思議なので、また観に行きたくなりました(笑) 見方は完全に西洋人の目、ですね爆  笑

夏は初心者用の能プログラムも用意されているみたいなので、日本人の魂の謎解きに行っても楽しそう。 能楽堂内の雰囲気はとっても居心地が良いので、それに誘われて日本を知りに行こう!!日本

 

今回の能の演目は二つとも世阿弥作。お父さんの観阿弥の作品もいくつかあるけれど、世阿弥が世に出した作品は数が多く、どんなに日本の芸術に貢献された方だったのか、と思う。世阿弥が島流しになった佐渡には、明治の頃までは300か所の能楽堂があったそうで、今でも30くらいが残っているそうなので、能楽堂の数は日本一。そんな佐渡島、ちょっと見てみたいですね目