「男女の区別なく育てるジェンダーニュートラルな幼稚園」が子どもの将来を変えるかもしれない」という記事が、従弟から送られてきました。
アメリカの社会学者エリザベス・スウィートさんは、例えば、おもちゃ売り場が女児ピンク、男児ブルー
といった典型的な性別による色分けが、最近では従来の見方が見直され、ピンク・ブルーといったようにハッキリ区別する色は使わなくなってきている、と時代の変化を伝え、色やおもちゃの選択は子どもの興味・価値観でなされるべきでは?と問いかけています。
そんなアメリカでもまだ聞きなれないGENDER NEUTRAL PRE-SCHOOL (性別で区別しない幼稚園)は、スウェーデンで実施されているようです。その様な幼稚園を推奨し、実際にジェンダーニュートラルの幼児教育に携わっているロッタ・ラジャリンさんは、男児女児関係なく、感情は我慢させずに自由に表現させる、おもちゃは男児用女児用と分けずに、一緒の場所に置いて子供達に選ばせる
、などの環境を作ることを薦めています。先生・大人の方からは、子どものおもちゃの選択に口出ししない、BOY・GIRLという性別のある名称を使わず、CHILD 子ども を使う。
洋服の色に関しても、薄い明るい色は汚れが目立つので、行動も控えめになりがち、女の子用の洋服はいろいろな飾りがついている・短い・たっぷりしていなくて体にフィットしている、といったスタイルは、走ったり登ったりなどの動きを制限する、といったラジャリンさんの指摘も。(子どもが好む場合は良しとして、大人の典型的イメージを押し付けない、ということです) 普段あまり意識せずに、可愛いからと女の子に着せがちなこのような洋服の特徴も、大人の先入観、(女の子=可愛く)が反映してしまいますね。そういえば、初めてアメリカに行ったとき(随分前の話ですが 笑)、アメリカの女児のスカート姿を見かけず、皆パンツスタイルで、日本と違うな、と思ったことを思い出しました。(今は日本でもパンツスタイルが増えました) 因みに娘ちゃんもガーリー girly
な私の好み(^o^;) とは正反対の シンプルルックしか着てくれませんでした (笑)
さて、ジェンダーニュートラルで子育て、の今までの研究によると、違う性別で初めて会う子どもと違和感なく遊べる、社会・文化から強要された典型的見方に影響を受けない素地は、子どもの将来の発達・成功により良い影響を与えるのでは?と伝えています。BOY.・GIRLが、伝統的に制限された半分ずつの領域を与えられる教育から、両方を与えられる教育が当たり前になったら、より豊かな人格形成が出来るのではと。
ジェンダーニュートラルの学校が周りにないから子供を通わせられない、という親たちには、ラジャリンさん、課題を出しています。これから24時間、生物学的な分け方 MAN・ WOMAN・ BOY・ GIRL の代わりにPERSON・ HUMAN ・ADULT・ CHILD 人・大人・子どもという文化的社会的な分類名称を使ってみてください、と。
日本は性別を意識し過ぎなので、特に男女の区別・差別が大きい国だと思います。アメリカ人と話していると、ルームメートが別の性別、というケースも珍しくありません。上のラジャリンさんの課題、日本人にはなかなか難しいかもしれないですね~