- インド・アーユルヴェーダ料理にかかせない基本食材 -

インドに来て、インドで生活してみると、ギーを避けることはほぼ不可能です。
最近でこそいろいろな食用油が売られてるけど、もともとは、油といえばギーのこと。だから、ほとんどの料理にはギーが使われていました。
もちろんカレー(サブジ)にも、チャパティにも、なにがしかのギーが使われます。ライスにもギーが入ってますね。スイートはギーで作る、といっても過言ではありません。
ギーは、インドから中近東、アフリカにいたる広範囲な地域で食用とされてます。
インドではおもに牛や水牛の乳から作られ、とくに牛は聖なる神の使者としてうやまわれています。
雌牛はミルクをだし、雄牛は牛車で重い荷物を引っ張って働く。宗教的感情ともあいまって、牛は社会にとって必要不可欠な動物なのです。
インドには世界最多の1億8500万頭(03年)の牛がいて、そのほかに水牛もいます。
インドを旅していて、牛を見ないという日はありえないほどです。
そして、インドの全乳生産量の約半分が、ギーの生産に用いられているのです。ほんとうに、ギーは生活の必需品だと言えますね。
そのギーを自分で作ってみると、あんがい簡単だということがわかり、またインドカレーのおいしさがあらためてわかるような気がしますよ。

ギーを作ったら、そのギーでインドカレー料理に挑戦してみてください。おいしさが、ひと味ちがうでしょう。


ギーの作り方(写真入)はこちらからどうぞ