-南インドのアーユルヴェーダ・リゾート-

今日は、アーユルヴェーダの治療について報告しましょう。
自分が受けているときは写真がとれないので、セッションの写真はすべて「ソマティーラム」から借りてます。

第一日目と二日目は、薬用ギーを飲んでから、アビヤンガムというアーユルヴェーダ・全身マッサージを受け、ナシャム(鼻にオイル・ハーブをたらす)をしてもらいました。
トリートメントは、おもに男性は男性のセラピストによって、女性は女性のセラピストによってなされます。



そして、三日目と4日目が”PIZHICHIL/ピリチル”と呼ばれる療法です。
これは暖めたオイルを全身にかけていくというもの。

一人がオイルの温度を管理し、二人が両側からちょうど「熱い一歩手前の」あったかなオイルを、座る、うつぶせ、仰向けという姿勢で、ダラーダラーとかけていくのです。
ほんとにとろけるような不思議な快感で、身体の芯から「おどろき」と「やすらぎ」をかもしだしてくれるようなかんじです。
こんな贅沢な(オイルの量とか、3人で世話することとか)セッションははじめてだったかもしれないです。
いやー、ゴクラク,ゴクラク! でした。

5日目くらいから、今度は”NJAVARAKIZHI/ニャバラキリ”というトリートメントが始まりました。



これはハーブをミックスしたものを布でくるみ、あたたかいオイルに浸して、それで身体にたたいたり、塗り込んだり、マッサージしたりします。
これがまたあったかくて、気持ちよいものでした。
このようなトリートメントは、私は初めてのものばかりですね。
インド・アーユルヴェーダの奥の深さが見てとれます。



そして後半には、シロヴァスティがあり、その日の夜用に下剤が渡されました。
シロヴァスティは、頭をしっかりくくって、その中にやはりあたたかな薬用ハーブ・オイルを入れて、しばらく置いておく療法。
なんか、ふしぎーな、リラクゼーションがやってくるかんじです。
なんと表現していいか、言葉が出てこない。

その夜はけっこうトイレに駆け込みましたが、それほどたいへんではなく、翌日は疲れもあったけど、まわりの景色が「静寂と平安」に満ち満ちてました。
腸にこびりついた毒素をだすと、そのぶん風景が明るく、軽く、見えてくるのが不思議です。

パンチャカルマ治療期間中、不思議な、おもしろい体験が、たくさんありましたね。
それぞれは「小さな」体験で、言葉にすると、「なんだ!」ということになってしまいそうですが、・・・。
皆さんも、ご自分で体験したらおもしろいと思いますよ。



一番上にある写真は、有名なシロダーラのセッション。
私も2回このセッションを受けました。
これもふっと意識が遠のくような、別次元の世界に滑りこむような、気づきの精妙なおとずれの時間でもありました。
おもしろいですね、アーユルヴェーダ。
誰がこんなセッションを考え出したんだろう?

それ以外にも、このパック・トリートメントとは別枠で、マルマ・マッサージというアーユルヴェーダの「秘術」(?)のひとつを2回受けましたが、私にとっては、これはほんとうによかったです。
頭の中で期待したほどの「秘術」ではなかったけど(そういう高みにとどいた名人もいるかもしれないけど)、最初からわかっていたら3回くらいやってもらいたかったです。
マルマ・マッサージについては、グーグルとかで調べてみてください。

それからこのような顔パックも最後のころやってくれました。
スティームバス(蒸し風呂)もすごく身体が和らぐというかんじ。
これも最後の日でしたが、もう2回ぐらい入れてもらいたかった。

耳からあったかな煙を入れる療法や、目の治療や、ナシアムや、ほんとうにびっくりするようなトリートメントが目白押しなのですよ。