-南インドのアーユルヴェーダ・リゾート-
レセプションの女性はアシュディさん。
「1時にドクターとの面接があります」、というので、「場所はどこか?」と聞いたら、「1時に迎えに来ますから」とのことでした。
ところがなんと1時5分前に私のコテッジに迎えに来るではないですか。「インドではない。まるでドイツのようだ」と思いましたね。。。時間に正確だという意味ですけど。。。このときは、いい意味で・・・です。

広い敷地の一角にある「アーユルヴェーダ・センター」に行くと、上のような美しいケララ美人が、優雅に私を迎えてくれました。
いいですねえ。

診察室に案内されて、「ドクターが来るまでにこれに記入しておいてください」と言われて、いろいろな項目にチェックを入れたり、書き込んだり。左下にある質問表です。



現在の症状のところには、左肩の痛み、首と背中の強いコリ、右ひざの痛み云々、数えだしていくと、なんと10項目にもなる。
それぞれまだそれほど深刻に機能しないというほどではないけど、でもやっぱり「ガタが来ているのだなあ」と、感慨深いものがありました。

しばらくすると2人のアーユルヴェーダ・ドクターたちがやってきて、問診が始まりました。

女性のほうがマンジュ先生で、私の担当の先生になりました。
マンジュという名前はマジュヌ(私の正式なインド名)に似ているので、いつもマンジュと間違われますが、マンジュは「善とか、よいもの」とかいう意味で、ブッダの弟子にマンジュ・シュリという人がいて、これが日本では「文殊」と呼ばれているのです。
ちなみにシュリというのは、尊敬語で「氏」とかいう意味です。



アーユルヴェーダには問診、見診、脈診、触診ほかさまざまな診断方法があります。
このときは、質問と、脈をとったり、血圧をはかったりしながら、私の診断書に「ヴァータ・ピッタ」と書き込みました。
私はヴァータ・ピッタなのですね。
うすうすとはそうだろうとは思ってたのですが、正式に宣言されたわけではなかったので、今回たいへん納得したしだいです。
私の場合、とくに今はヴァータがたいへん強い、ということで、だからこんなにいろいろ症状が出てるんだそうですよ。

私は最近肩も、首も、ひざも、あちらこちら痛んできて、ぼろが出てきているようなので、そのへんを説明したら、「パンチャカルマをするのがいいけど、10日間のトリートメントになる」ということです。
私は食事なども含まれて比較的安い1週間の「リジュビネート・パッケージ」にしようと思っていました。
毎日マッサージをうけて、シロダーラなどの療法も体験できるからいいかとおもってたけど、クリーニング療法のパンチャカルマのほうがあなたにはいいようだ、とドクターが言うので10日間ぎりぎりまで滞在して、パンチャカルマをするようにしました。
ほんとうは最低でも2週間必要なんだけど・・・、と言ってました。

2時から最初のマーっサージ・セッション。
全身にすごい量のオイルをたらしながら、頭、背中,腹と、手や足を使って全身をマッサージしてくれました。

全身ものすごいオイルを使われるので、写真がとれません。
下の2枚の写真は、ソマティーラムからお借りしてます。

まず、頭にたくさんオイルをたらして、たんねんにマッサージしていきます。
頭の緊張が解きほぐされていくようだ。



それから大きいマットに横になって、こんなふうに長いストロークの足のマッサージが始まりました。
とくに肩の辺り、肩甲骨の辺りは、気持ちいいですねえ。



それから最後にマッサージ・テーブルの上に横になって、今度は手のマッサージです。

全部で1リットルくらいのオイルの使ってるんじゃないかと思うほど、ふんだんに高価で貴重な「アビヤンガム・オイル」を使ってのマッサージでした。
このマッサージ・オイルは黒ゴマがベースで、そこの何種類かのハーブをいれてつくられる本物のアーユルヴェーダ・オイルです。

部屋に戻ったら、さすがにぐったりして、マッサージを受けただけなのに・・・、すーと2時間くらいの眠りにつきました。
こんなすばらしい時間が、これから10日間続くのかと思うと、「これは存在のギフトだなあ」とつくづくありがたいものだと思いました。合掌。合掌。