ケララ州の州都トリバンドラムから、リキシャで約1時間南にくだったところに、世界で初めて開かれたというアーユルヴェーダ・リゾート「ソマティーラム」があります。

「ソマティーラム」という名前は、太陽の光をさんさんと浴びているところ、という意味だそうです。
ソマ、というのは、インドの最も古い聖典にでてくる甘露をもたらす飲み物の名前じゃなかったかな、と思ったけど、ま、いいでしょう。
まだモンスーンは終わってなくて、雨もときどき降ってましたが、太陽が出ると、たしかに緑にかがやく陽光をもたらしてましたから。。。



ここはインドでもっとも有名なアーユルヴェーダ・リゾートなので、一度は行ってみたいと思ってたのです。
インドの大政治家や、セレブたちも、1週間とか、2週間とか、ここに来て、アーユルヴェーダのトリートメントを受けていくということです。

リキシャで着くと、すぐにレセプションの女性がやってきて、丁寧に対応してくれます。
一週間のパック・トリートメントを受けたいが、最初にドクターと話してから,なにをどうするか決めたいという希望を言うと、「オーケー、オーケー」と笑顔で言ってくれました。

私はスタンダードという、一番安い部屋(でも、6000円)を予約して、様子を見ようと思ったのだが、向こうのほうから、「部屋は2段階グレード・アップしておきました」と言われ、びっくりしました。
最初は、シーズンオフ、と思ったけど、ロシア人の団体さんなどもいて、けっこう人もいるんで・・・。
でも、やっぱりシーズンオフのいいところなんでしょうね。

なにはともあれ、ドクターのアポをとってくれて、部屋に案内してくれました。
とてもいい部屋なんですよ。また驚きました。
赤レンガの床に、木の家具。落ち着きます。
海風がここちよく吹き抜けて、こんな時間をもてるなんて、なんとも豪華だなあ、というかんじ。



何日か滞在したあと、ほかのいろいろな(5段階)部屋も見せてもらったけど、どれもなかなか居心地のよさそうな部屋ばかりでしたよ。
豊かな自然のなかに、ゆったりとした空間がつくられている。
空気が最高においしくて、気温も27度くらいで、そのままで身体のすみずみまで、じわじわーと、ゆるんでくるようなかんじでした。



気持ちのいいベッドでしばらく休んでから、ランチをとりに、リゾート内のレストランに行きました。
すごい種類のごちそうが並んでいて、どれでも食べ放題・・・、というわけで、私はつぎからつぎと料理をとっていったので、皿はてんこ盛りになっちゃった。

フルーツ・ジュースも、アーユルヴェーダ・スープも、サラダも、何種類ものなかから好きなものを選んで、20種類くらいある料理には、ヴァータ用、ピッタ用、カパ用、3ドシャ用、などと材料とともに表示してあります。



この日は、パラタ、パパッ ド、サラダ、ダル、蒸し野菜、かぼちゃカレー、ドラムスティック、レッド・スピニッチ、グリーンスピニッチ、タピオカ、その他もろもろの料理で、ちょっと おぼえきれないほど、それにデザートのフルーツとスイート、食膳のアーユルヴェーダ・ティー、食後のコーヒー、ともう言葉につくせないほどの満足ラン チ・・・、そして、これが毎食10日間つづくのです。
すごいです。

第一日目のこの日は、午後からアーユルヴェーダの医師たちとの面接・診断があったので、かるく食べてくるように。。。と言われてましたが、そんなことはすっかり忘れて、食べまくってしまった。
けど、それが胃袋にとってもやさしいので、びっくりしました。
いままで、アーユルヴェーダ・センターなどで食事したこともあったけど、ぜんぜん質がちがう、という印象でした。

サフランロードに、「アーユルヴェーダの料理教室をしているところを紹介してください」、という声がよく寄せられていたのです。が、ゴアでやっているのは 観光客相手で、いまいちおすすめできるようなものでない、と思っていました。が、ここのこんな料理なら、私も教えてほしいと、マジで思います。

腹いっぱい食べて、こころも、胃袋も満足した第一日目。
このあとアーユルヴェーダの診断と最初のトリートメントをうけました。