以前に、ナースコールシステムのデザイン開発に携わったと書きました。
以前というのはもう7年程前になるのですが、このナースコール子機と非常に類似した特長を持つ某海外製の製品がありましたので、ご紹介します。
これは、2012年度のreddot design awardを受賞している製品です。日本でいうグッドデザイン賞のようなものです。
私が7年前にデザインしたタイプと類似した特長というのは、下記のような内容です。
①夜間にボタン周囲が発光すること(ボタンを見つけ易い)。
②裏面に滑り止めがついていること(電動ベッドから落ちないように、、)。
それだけと言えばそれだけですが、もし私がデザインした日本製を少しでも参考にしてもらえたのであればこんなに光栄なことはありません。
①②ともに「セーフティデザイン」事例で、世界に広まって、患者さんに安全にお使いいただくことは良いことです。
ちなみに海外製のナースコール子機には、たくさんスイッチが付いていて、照明やテレビチャンネル、空調などのON/OFFが出来る様になっています。これは、日本では残念ながら各社の利害関係が邪魔して、実現出来ない装備です。各社というのはナースコールメーカー、ベッドメーカー、空調メーカーなどです。
セーフティデザインの視点から考えると、メーカー側の利害を超えてシステムを構築しないといけないと私は考えています。
今後における日本の課題でしょう。