お盆が終わり、皆様それぞれの菩提寺(ご自身のお寺)にて、

施餓鬼供養が終わった頃ではないでしょうか?


施餓鬼供養(せがきくよう)とは、餓鬼界にいる無縁の先祖たちに施しをする供養です



ここで復習です(笑)

餓鬼界とは、六道輪廻の一つでしたよね

餓鬼界→欲しい欲しいと貪る世界


無縁→無限の縁のこと(一切衆生)



餓鬼界に陥ると、飢えや渇きに苦しむと言われています


そういった無縁の先祖たちに、食べ物やお水などをお供えして、飢えや渇きを潤すのが施餓鬼供養です


そして、これがいちばん大事なのですが、

餓鬼界に陥っている無縁の先祖たちに、

「貪り(むさぼり)はダメですよ、皆で仲良く分け合って食べたり飲んたりするのですよ、自分だけ自分だけと所有欲の塊ではいけませんよ」

ということを、お経を読んで聞かせて、餓鬼界から脱するように説得するのです



そして、これもまた重要!!

私達もまた、餓鬼界に落ちていますよね?


自分の子供だけが良ければそれでいい

自分の家族だけが満足ならそれでいい

欲しいものは全部手に入れたい

自分だけで独り占め


こういった自身の心を見直す、それも自身への施餓鬼供養なのです!!



施餓鬼供養って、とても重要なお寺の行事なのです

私達は餓鬼界に陥りやすいんです

餓鬼界から、無縁の先祖も救って、自分も救う


それが施餓鬼供養


餓鬼界からは離れて、強い所有欲を捨て、皆で仲良く分け合い、楽しい日々を過ごしたいです(^^)