今日はお彼岸の中日、秋分の日ですね。
さて、お彼岸って何でしょうか?
先祖供養の1週間なんでしょうか?
以前にも、お彼岸については記していますが、最初から読んでいるけれど忘れてしまった方、初めて読む方などもいらっしゃると思いますので、あらためてご説明したいと思います。
まず。お彼岸は、中日を挟んで1週間(7日間)あります。
彼岸とは。
川の向こう側。「悟りの岸」=悟りの世界という意味です。
迷いのない、楽しい仏の住む世界です。
これに対して此岸 しがんとは。
川のこちら側。
私たちの住む娑婆世界。
煩悩の渦の中にあり、嫉妬や憎しみや我欲にまみれている世界です。
お彼岸とは、彼の岸(かのきし)。
川の向こう側ですから、煩悩の激流を修行によって乗り越え、渡った、向こう岸。
理想の境地である、かなたの岸(彼岸)を目指す7日間のことなんです。
ですので、お彼岸とは、いつも以上に悟りの世界に向かう仏道精進の行事なのです。
お彼岸にご先祖様を供養するのは、彼岸にたどり着いているであろうと思って先祖供養をする、日本古来の習俗と混交したものです。
大抵のご先祖様は六道輪廻・輪廻転生しますから、あの世には行っても、彼岸にいるご先祖様はごくごく稀です。
自分の家のご先祖様だけが、ご先祖ではありません。
私の体や精神の血肉になっている、有縁、無縁の一切衆生のご先祖様たちが、真の先祖です。
先ほども申し上げたように、彼岸にたどり着けるように、修行をする、そして先祖に感謝をする、そういう1週間がお彼岸です。
嫉妬や憎しみや我欲にまみれた日常から、心の距離を置いて、穏やかで和やかで笑顔あふれる彼岸に到達できるよう、己を見つめなおす1週間がお彼岸なのです(*^-^*)
そんなお彼岸も中日を迎えました。
残りの3日間が、彼岸に到達する修行になりますように。
自己を見つめなおして、和やかな心持ちを持続できる3日間でありますように。
愛を込めて。