前作2作は「あ」からはじまって、
物語の終わりを表す「ん」が最後にきましたが
今度は終わりの「ん」からはじまります。

前作はこちら
あかさたなはまやらわをん
あかさたなはまやらわをん2








をわるだろうと
わかってはいた

ろめい(露命)は繋がれず
れいふうがひゅっと吹く

るいせんがゆるむ
りんじゅうです と聞こえる声

ららばいららばい
よるの終わりに
ゆるやかに訪れた
やさしいおわかれ

もう二度と
めざめることはない
むっとしたふくれっ面も
みることはもうできまい

まる三日泣いて
ほおがこけた

へやの中
ふたりの思い出も
ひかりにまじって
はじけ消えていく気がする


のの花が咲く季節がきて
ねから水を吸い上げ
ぬきんでようともがく花たち

にんげんも同じかもしれないと
なみだの果てにはたと気付く

とつぜんぼくらは生まれ
てん(天)から注がれる
つきあかりの下
ちいさな身体で
たきびほどの危うい命を
そまつにすることなく
せいじつに守ってきた

すぎ去った日は
しあわせ(仕合せ)だった

さいごはくる誰にでも

こんなに
けなげに
くたびれながらも
きたじゃないか
かんかん照りの日も
おお雨の日も

えんを結えて
うれしかった


いえなかったけど
ありがとう